[試乗]BMW 新型5シリーズ(7代目)は次世代ラグジュアリーセダンの新基準を打ち立てた(1/3)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:BMW AG
BMWを代表する5シリーズがフルモデルチェンジ
BMWは2015年秋、5シリーズのフルモデルチェンジを6年ぶりに実施した。創業100周年という記念すべき年にデビューした7代目新型5シリーズ。軽量化やエアロダイナミックの性能向上、さらには最新の安全技術の導入など、最新モデルに相応しい先進性を誇る。そんなニューモデルにポルトガルでいち早く乗ってきたのはモータリングライターの金子浩久さん。BMWを代表する5シリーズのファーストインプレッションをお届けします。
一見するとキープコンセプトにも見えるけれど
7代目となるBMW 新型 5シリーズに、ポルトガルのリスボン近郊で乗ってきた。
画像から分かる通り、新型5シリーズもまた、これまでの5シリーズと同様に、“どこから見ても5シリーズ”というカタチをしている。
会場には歴代5シリーズが並べられていて、新型を6代目の隣に並べれば一目瞭然なのだけれども、どこがどう変わったのかをすぐに言葉で説明するのは難しい。
それだけ、この造形がディテールの変化よりもアイデンティティの連続性に多大なエネルギーが注がれたことが良く分かる。
しかし、BMWもそこは承知しているようで、助け舟を出してくれた。
「今度の5シリーズは、ヘッドライトとキドニーグリルが初めて結合した造形が施されています」(デザイン担当、ダニエル・メイヤーレ氏)
確かに、顔付きを見れば一目瞭然だ!
インテリアも最近の7シリーズ、3シリーズと続いたBMWの最新セダンの系譜を継承するものだ。
>>BMW 新型5シリーズ フォトギャラリー[画像138枚]
メーター類もフルデジタル化されているが、よく見るとスピードメーターとタコメーターのダイヤルのフチだけがクロームの実物の樹脂によって円弧状に存在している。これだけで、ずい分と引き締まって見える。
この記事にコメントする