[試乗]BMW 新型5シリーズ(7代目)は次世代ラグジュアリーセダンの新基準を打ち立てた(2/3)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:BMW AG
”非常に上等なクルマ”だということは、乗ればすぐに実感出来る
まず最初にリスボン空港から乗り出したのが、”530d xドライブ ラグジュアリーライン”。
パワートレインには、3.0リッター6気筒ディーゼルターボエンジン、8速ATを搭載し、4輪を駆動する。その最高出力は265ps/4000rpm、最大トルクは620Nm/2000~2500rpm。0~100km/h加速は5.7秒。
すぐに高速道路に入って加速していくと、非常に上等なクルマに乗っている感じを強く受ける。どこか特定の部分だけが突出しているというよりも、加速性能、ハンドリング、乗り心地、静粛性など、あらゆる部分の質が高く、高いレベルでバランスが取れている。これに乗って、不満を感じる人にお目に掛かってみたいものだ。
ディーゼルエンジンも、排気量が3.0リッターもある6気筒なので、クルマごと見えない巨人に押し出されるような加速をする。静かで、振動がないことも特筆レベルだ。
4輪駆動のxドライブ仕様ということもあり、高速道路での巡航は安定していて、とても上質な運転体験だった。
5シリーズにもいよいよ世界最先端の”半自動運転”機能が搭載された
高速道路の走行を、さらに上質かつ快適にする運転支援デバイス”レーンチェンジアシスト”が新型5シリーズには新たに採用された。車線が明確な高速道路や自動車専用道を70~180km/hで走行中にウインカーレバーを長押しすると、ステレオカメラやレーダーと超音波センサーなどが隣の車線の安全を確認して、車線移動を支援してくれる。
実際に試してみたが、その働きは確実なものだった。
わざと隣の車線に後方からクルマが勢いよく走ってくるタイミングでウインカーを長押ししても、レーンチェンジアシストは反応しない。もちろん、後方から来ていなくても、前方に十分なスペースがない場合も作動しない。状況判断をして、安全であればドライバーがハンドルを切る操作を手助けしてくれる。この装備は、ドライバーの負担を確実に減らすことになるだろう。特に、長距離や夜間の運転などでそれは大きいはずだ。
ただし、あくまでも運転支援で、ドライバーが運転しなければならないので、ハンドルに手を添えていないとキャンセルされてしまう。
このレーンチェンジアシストを含んだ新型5シリーズの運転支援技術は、世界で最も進んだものの一つとなった。
>>BMW 新型5シリーズ フォトギャラリー[画像138枚]
車間距離を一定に保ったまま速度を自動的に調節しながら前車に追従していくクルーズコントロールと、自動ブレーキ。車線逸脱を防ぐアシスト。ここまでの機能を有しているクルマは珍しくはない。
しかし、それら3つに加えて、新型5シリーズでは車線を変更する動きもアシストするようになった。
今後、来るべき自動運転に向けてさらなる進化が繰り広げられることになるだろう。
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