【車両保険】 高級車は車両保険に入れるの?

【車両保険】 高級車は車両保険に入れるの?

何千万円もするスーパーカーは車両保険に入れないと聞きましたが、本当でしょうか。

エンツォ・フェラーリでも車両保険に入れますか?

その疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!

原則的には、どんな高級車でも車両保険に加入することができるが、条件次第では加入が拒否されることも多い。また、超高級車の車両保険を一切取り扱わない保険会社も存在する。

ボーダーラインは保険会社によって違うが、車両本体の時価額がおおむね1,000万円を超えると、車両保険については保険会社による加入審査のようなものが実施される。

契約者の車庫の保管状況が、盗難やイタズラをされやすいような状況にあったり、住居周辺の治安状況が極端に悪かったり、あるいは大雨などで増水しやすい河川が近くにあって浸水の可能性が高い場所であったりすると、高額車両の場合は車両保険の加入を断られることがある。

中古車の場合は、たとえばフェラーリF40のような、新車から20年以上経っても4,000万円以上の価値を維持しているクルマの場合は、現在の市場価値を調査・確認された上で、妥当な設定保険料の金額が決められるなど、「クルマの審査」も行われる。

ローン会社ではないので、本人の年収や資産などの経済力については不問だが、6等級以下であったり、1年以内に大きな事故を起こしていたりすると、加入を断られる可能性が高い。

また、一番下の「1等級」にまで落ちている人の場合は、高額車両の車両保険どころか最低13ヶ月は任意保険には入れない。

一般のクルマと高額車両の保険料の実例をあげると、某大手損保で契約した場合、35歳未満不担保・15等級の人が、もっとも安い料率「1」に属するカローラ・フィールダー(グレードは1.5X/車両価格は160万円/免責15万円)に一般タイプの車両保険を付けた場合、年間保険料は約5.2万円だが、最高料率「9」に属するエンツォ・フェラーリ(車両価格1億円として算出)の場合は約124万円となる。

たしかに高額な保険料だが、1億円ものクルマの保険として考えると意外に安い。カローラ・フィールダーとは車両価格が60倍違うのに、保険料は24倍しか違わないのだから、むしろ割安だ。

保険料は実際の保険金の支払い実績から算出されているので「15等級の人がエンツォで事故を起こす確率は低い」という実績があることになる。

MJブロンディの「ひとりごと」

「原則的にはどんな高級車でも車両保険に加入することができる」とは言うものの、あくまで原則。

いきなりフェラーリに保険をかけようと思っても、大概の保険会社に断られてしまう。私も最初にフェラーリを買った時は、知り合いの紹介があったから渋々加入させてくれたが、「1年目に事故があった場合は翌年の契約はお断りします」とクギを刺された。

今や自動車保険料は、リスクの高い「若者」や「高級車」にとって、購入の最大の障害になっている。ただ、等級が上がっているベテラン層は優遇されるため、クルマ好きはますますクルマ好きに、無関心派はますます無関心に、という2極分化を進める要因にもなっているんですね。

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる