ボルボ 新型S90・V90・V90クロスカントリー 新型車解説(3/3)

  • 筆者: 山本 シンヤ
  • カメラマン:小林岳夫/ボルボ・カー・ジャパン
ボルボ 新型S90・V90・V90クロスカントリー 新型車解説
ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ <ボルボ 新型S90 T6 AWD Inscription>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ <ボルボ 新型S90 T6 AWD Inscription>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ <ボルボ 新型V90 T6 AWD Inscription>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ <ボルボ 新型V90 T6 AWD Inscription>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ <S90 R-Design(欧州仕様)>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ <S90 R-Design(欧州仕様)>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ <S90 R-Design(欧州仕様)>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ <PHEVモデル「S90 T8 Twin Engine AWD」(2017年秋頃国内導入予定)>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ <PHEVモデル「S90 T8 Twin Engine AWD」(2017年秋頃国内導入予定)>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ 画像ギャラリーはこちら

新型S90・V90のフットワークは快適性とハンドリング性能を高度にバランス

ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ<ボルボ 新型 V90クロスカントリー(2017年秋頃日本導入予定)>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ

新型S90・V90のフットワークは、重量増を最小限に抑えながらも強固なボディに仕上がったSPAと高剛性とバネ下重量の低減、理想的なタイヤ接地を実現させている新設計のサスペンション(フロント・ダブルウィッシュボーン式、リアはカーボンファイバー複合素材を使用するリーフスプリングを採用したインテグラルアクスル式)を採用。オプションでエアサスペンションも選択も可能で「ドライブモード選択式FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャシー」との組み合わせで、より快適な乗り心地とハンドリングのバランスを実現。状況に応じて車高調整も行なってくれる。

これらは先行発売済みのXC90譲りの技術となるが、S90/V90は全高や重心など素性の部分で有利である点と、XC90を市場投入してからの知見や経験などがシッカリとフィードバックされている事を考えると、走りがより高いレベルにあることは間違いないだろう。

ちなみにV90クロスカントリーは、さらに悪路走破性を高めるために、V90に対し最低地上高が55mmが引き上げられ、専用サスペンションを装着する。

>>[画像173枚!]ボルボ 新型S90・V90・V90クロスカントリー フォトギャラリー

先進の自動ブレーキは、歩行者やクルマのみならず大型動物まで検知するようになった!

ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ

ボルボが世界に誇る最先端の安全性能「インテリセーフ」はXC90からバージョンアップ。

衝突回避・軽減フルオートシステム(50km/hまで完全回避可能)やインターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)、歩行者サイクリスト検知機能(夜間含む、45km/hまで完全回避可能)、などを含む15種類以上の安全・運転支援システムに加えて、世界初となる「大型動物検知機能」と道路逸脱事故を回避支援する「ランオフロード・ミディケーション」が追加されている。

大型動物検知機能はシティセーフティの歩行者・サイクリスト検知機能にプラスされた機能で、その名の通り大型動物との衝突被害軽減を目的としたシステムだ。「日本では・・・」と思う人もいるだろうが、実は日本でも動物との衝突事故が1日数十件のペースで起きているそうだ(小型動物含む)。

ランオフロード・ミティケーションはXC90で採用されたランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故被害軽減システム)に加えて、道路逸脱事故回避を支援する世界初の機能。道路からの逸脱が予測された場合ステアリングとブレーキ自動的に操作することで、道路からの逸脱を防止する。

新型S90・V90・V90クロスカントリーのグレード・ラインナップ

<S90 R-Design(欧州仕様)>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ

最後にS90/V90のグレードと価格を紹介しよう。

エントリーモデルと言いながらもこれで十分な内容の「Momentum」(モメンタム)、20インチホイールやスポーツサスペンション、専用の内外装をプラスしたスポーティな「R-Design」(アール・デザイン)、最上級のラグジュアリー仕立ての「Inscription」(インスクリプション)の3タイプ。ただしS90のみ台数限定の扱いとなっているので注意が必要だ(限定500台)。

なおV90クロスカントリーは、エントリーの「モメンタム」と上級モデルの「Summum」(サマム)の2タイプが用意される。

新型S90・V90・V90クロスカントリーの価格

<ボルボ 新型 V90クロスカントリー(2017年秋頃日本導入予定)>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ

価格はS90が644.0~842.0万円、V90が664.0~899.0万円、V90クロスカントリーが694.0~819.0万円。S80/V70よりも若干アップされているが、内容を考えればむしろお買い得と言えるかもしれない。

S90/V90、V90クロスカントリーの登場で、ボルボのトップレンジが全て次世代モデルへと刷新されたことになる。

となると、60シリーズと40シリーズの今後の動向も気になるが、既に公表される通り、全てのボルボ車が2019年までに次世代モデルへ刷新されるそう。新型XC90や、今回発表の新型S90・V90など各モデルの高い完成度を考えると、そちらも楽しみだ。

[レポート:山本シンヤ/Photo:小林岳夫/ボルボ・カー・ジャパン]

VOLVO V90 T6 AWD Inscription(4WD) 主要諸元

全長x全幅x全高:4935x1890x1475mm/ホイールベース:2940mm/車両重量:1840kg/乗車定員:5名/駆動方式:電子制御AWDシステム(四輪駆動)/最小回転半径:5.9m/エンジン形式:「Drive-E」直列4気筒インタークーラー付ターボチャージャー&スーパーチャージャー DOHC 16V ガソリン直噴エンジン/総排気量:1968cc/最高出力:320ps(235kW)/5700rpm/最大トルク:40.8kg-m(400N・m)/2200-5400rpm/トランスミッション:ギアトロニック 8速オートマチックトランスミッション/使用燃料:無鉛プレミアム/燃料消費率:12.5km/L[JC08モード燃費]/サスペンション形式:(前)ダブルウィッシュボーン式(後)マルチリンク式/タイヤサイズ:255/35R20(前後)/メーカー希望小売価格:7,990,000円(消費税込)

※撮影車はオプション装着モデル

>>ボルボ 新型S90・V90・V90クロスカントリー フォトギャラリー[画像173枚!]

<ボルボ 新型V90 T6 AWD Inscription>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ<ボルボ 新型V90 T6 AWD Inscription>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ<ボルボ 新型V90 T6 AWD Inscription>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ<ボルボ 新型V90 T6 AWD Inscription>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ<ボルボ 新型V90 T6 AWD Inscription>ボルボ 新型S90・V90 新型車解説/山本シンヤ
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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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