ボルボ 新型S90・V90・V90クロスカントリー 新型車解説(2/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:小林岳夫/ボルボ・カー・ジャパン
新型S90・V90の内装・インテリア・オーディオ
インパネはXC90同様に従来の「フローティングセンタースタッグ」から、9インチの大型センターディスプレイ(タッチスクリーン式)のインパネに刷新。基本レイアウトは同じではあるものの、実はバランスなどはS90/V90に合わせて適正化されており、コクピット感が強められている印象だ。ちなみにエアコンのルーバー形状、パネル(グレードのよって異なる)の使い方など、細部も異なる。
オーディオはXC90で採用されたイギリスの高級スピーカーブランド「バウワーズ&ウィルキンズ」との共同開発された逸品(イェーテボリコンサートホールのベストポジションと呼ばれる伝説の座席の音響環境データを含めたコンサートモードを含めた3モードの音響設定が可能)を採用するが、こちらもS90/V90のインテリアの音響特性に合わせてチューニングされているのは言うまでもない(S90インスクリプションは標準装備、他はオプション設定)。
内装・居住性(室内の広さ)/荷室の使い勝手
居住性の面では、ボディサイズ拡大の効果やゆったりと座れるシートの採用などで、大人4人が快適に過ごせる空間に仕上がっているものの、エクステリアを見て解るように、ウィンドウ面積が小さいのと全高の低さもあり、広々、と言うよりも、包まれ感のあるパーソナルな空間演出と言えるかも。
ラゲッジルームはS90が500リットル、V90が560~1525リットルの容量のフラットなスペースを用意。S90はハンズフリー機構付パワートランク以外に、このクラスのセダンでは珍しい60:40の分割可倒式を採用。
V90はハンズフリー機構付パワーゲート、グロサリーバッグホルダー、電動ラゲッジカバー&電動可倒リアシートバックなどを採用。新世代ボルボになっても利便性や実用性は変わらない。
新型S90・V90のエンジン・パワートレインラインナップ、そして気になる燃費は
パワートレインは全て”Drive-E”直列4気筒となるが、S90は2.0リッターターボ(254ps/350Nm)+8速ATの「T5 FWD」と2.0リッターターボ&スーパーチャージャー(320ps/400Nm)+8速AT+AWDの組み合わせの「T6 AWD」を設定。前者は14.5km/L、後者は12.5km/Lの燃費を誇る。
V90は「T5 FWD」と「T6 AWD」に加えて、2.0リッターターボ&スーパーチャージャー(320ps/400Nm)+リアモーター(87ps/240Nm)+8速AT+AWDのプラグインハイブリッド「T8 TWIN ENGINE AWD」を設定する(デリバリーは2017年9月頃/燃費性能は未定)。
ちなみに同時発表されたクロスオーバーモデル「V90クロスカントリー」は全車AWD仕様となる「T5 AWD」、「T6 AWD」(デリバリーは2017年9月頃)を設定する。
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