ボルボの未来を決定付ける新たなマイルストーン/ボルボ 新型「XC90 T6 AWD」試乗レポート(4/5)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志・ボルボ・カー・ジャパン
エアサスペンションは全グレードにオプション設定
新型XC90には3つのグレードが用意されたが(プラグインハイブリッドの「T8」はもうちょっと先になりそう)、今回試乗が叶ったのは2.0リッター直4ガソリンターボにスーパーチャージャーが付いた「XC90 T6 AWD」、その中でも最上級となる「Inscription(インスクリプション)」。
グリルやテールパイプなどの仕上げはもとより、今回の試乗車最大の特徴はエアサスが採用されているところだ(オプション)。
通常のモデルはフロントにダブルウイッシュボーン、リアにインテグラル・アクスルを採用して、むしろこっちが本命なんじゃないかと思うくらいに楽しみなのではあるが、ドライブモードに合わせて車高を調整するエアサスのフレキシビリティを求める人も多いだろう。
ドライブモードは「コンフォート」がオススメ
これだけ長々語って来て、うすうす感づいている人もいるはずなので単刀直入に言うけど、やっぱり乗り味は素晴らしかった。
選択出来るドライブモードでデフォルトになる「コンフォート」モードの味付けが絶妙なのだ。
実は車外から聞いていると4気筒らしいザラザラしたサウンドはそれなりに気になるのだけど、室内に保たれた静粛性は見事。その密閉されたかのような空間に身を納め、時速0キロからアクセルを踏みいれていくときのするっとというかサラっとというか、なにせ怖いくらいにフラットに滑り出す感覚には心を掴まれた。
アクセルの踏み込みに対する的確な加速、かっちりしたハンドリングは、ドライブをしている最中にどんどん運転に集中していけるような興奮さえも呼ぶ。
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