フォルクスワーゲン 新型ポロGTI 試乗レポート(1/2)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:オートックワン編集部
基本はゴルフのコンフォートラインと同じユニットではあるが、GTIを冠するだけあって専用チューンが施されており、最高出力は179ps、最大トルクは25.5kgmと、19ps/1kgmのアップを図っている。
過去2世代のポロGTIが5MTであったのとは対称的に、新型ポロGTIのトランスミッションは7速DSGとなることも重要なアピールポイントだ。ボディは3ドアの設定がなくなり、5ドアのみとなった。
ミニ・クーパーS、アルファロメオ・ミト、アバルト500、ルノー・ルーテシアRSなど、このクラスでライバルとなる輸入スポーツモデルは多い。価格も同程度の300万円弱で並んでいる。
しかし、現状で2ペダルが選べるのは、新型ポロGTIを除けばBMW ミニとアルファロメオ ミトだけ。さらに、リアドアを持つモデルは無いのだ。ポロGTIはファミリーユースにも使えるコンパクトスポーツとして、貴重な存在なのである。
そのボディは先代同様、兄貴分のゴルフGTIと同じディテールで固められている。赤いラインの入ったグリル、5ホールのアルミホイール、チェックのファブリックを用いたシートのおかげで、クルマ好きならひと目でGTIとわかるだろう。
かつてはゴルフのスポーツバージョンにすぎなかった「GTI」の3文字が、いまやアバルトやルノースポールと同じように、フォルクスワーゲンのスポーツブランドとして確立されたことを実感させてくれる。
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