トヨタ 最新の安全技術を公開 -トヨタ 東富士研究所 現地レポート-(7/9)
- 筆者: マリオ 二等兵
ポップアップボンネットフード
歩行者障害を低減させるボディ構造の研究開発も進んでいます。
不幸にも、時速25~55kmで歩行者と正面衝突してしまった場合、歩行者の頭部はボンネットに叩きつけられるため、ボンネットは車体の衝撃を吸収すると共に、上から当たって来る歩行者への衝撃を吸収する機能も求められますが、トヨタはボンネットの内側のインナーパネルを波形とするなどクラッシャブル化することでこれに対応。
一定の衝撃が加わると、まるで紙のようにクシャっと凹むことで歩行者が受ける衝撃を緩和する効果が期待できます。
2001年以降全車種に採用しており、今ではバンパーやフェンダーのブラケットも衝撃吸収タイプになっています。
これらの歩行者保護ボディをさらに一歩進めたのが「ポップアップフード」です。
バンパー内部に仕込まれた圧力チャンバ&センサーが歩行者衝突を検知するとバンパー取り付け部分が瞬時に浮き上がり、歩行者へのダメージのさらなる低減をはかります。
データによると、歩行者の頭部への衝撃Gは約半分にまで低減させる効果が期待できるとのことです。
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