スズキ ワゴンRスティングレー 新型車徹底解説

  • 筆者:
  • カメラマン:原田淳
スズキ ワゴンRスティングレー 新型車徹底解説
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ワゴンRシリーズ3本目の柱となる「スティングレー」が登場

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スズキから新型軽自動車、ワゴンR「スティングレー」が登場した。モデル名が示すとおりスティングレーのベースとなるモデルはワゴンR。スティングレーの追加により、「ワゴンR」「ワゴンR RR」「ワゴンR スティングレー」という3本の柱が完成した。「ワゴンR」「ワゴン RR」で熟成された基本性能をそのままに、“ワゴンRの新しいスタイル”を表現したのが、このスティングレーということになる。

スティングレイ(STINGRAY)というネーミングは、「STING=刺激」+「RAY=光線」という2つの言葉からなる語。クルマの走る姿が夜の闇を切り裂いて放たれた光線をイメージして名づけられた。

フロントスタイリングリアスタイリングフロントビューリアビューサイドビュー

スティングレー専用デザインでクールなワゴンRを表現

ヘッドライトエンブレム

スティングレーのコンセプトは、「クールフェイス ワゴンR」。単なるフェイスリフトではなく、Aピラーより前の部分は専用にデザインされた。ヘッドランプにワゴンRの伝統といえる縦型をあえて採用せず、フロントグリルと横一文字に配することで、力強く引き締まったフロントマスクを形成している。全モデルでディスチャージヘッドランプが標準装備となる。フロントグリルには、スケルトン構成を採用し、質感を追及。またフロントボンネット先端を高め(ワゴンRと比べて60mm)に設定するとともに、立体感のあるフロントバンパーを採用し、押し出し感を演出している。アルミホイールは、刃をイメージした専用デザインの165/55R14サイズが装着される。リアコンビランプは専用のクリアタイプを装備。エンブレムもシルバーアクセサリーをイメージした専用のエンブレムが与えられ、リアビューを引き締める。

インテリアは、全体を黒色基調に統一。黒の持つ力強さでハイクオリティーな空間を表現している。メーターベゼルやエアコンルーバーリングにはブラックメッキを採用。インパネセンターガーニッシュやドアアームレスト部には、光の反射で粒子が輝いてみえるサンドブラック柄を採用。シート表皮には、見る角度によって変化する波状のドット柄が特長的な専用表皮が用いられる。

インテリアフロントシートインパネオーディオスイッチ類タイヤ&ホイール

3種類のエンジンと充実の装備

NA VVTエンジン
Mターボエンジン直噴(DI)ターボエンジン

グレードは、エンジンの種類により3つに分けられる。「X」グレードは、燃費と走行性能をバランスよく両立させたNA VVTエンジンを搭載。「T」グレードには、中低速域での力強いトルクを発揮するMターボエンジン。最上級グレードとなる「DI」グレードには、ワゴンR RRにも搭載される直噴DIターボエンジンが搭載される。

身に着けるだけで、ドアの施錠・解錠、エンジンスタートが可能なキーレススタートシステムを標準装備。「T」「DI」グレードには、披視認性を高めるターンランプ付きのドアミラーカバーが装着される。また「DI」グレードには、スズキの軽自動車では初となるハイグレードサウンドシステムを採用。サブウーハーを含む7スピーカーにより、奥行きのある上質な音響空間を実現する

ワゴンRの居住空間や使い勝手など、定評の部分はそのままに新たな個性が与えられたスティングレー。ターゲットは20代~30代の若者。「ワゴンRの性能には満足だが、もうひとつ個性が欲しい」というユーザーにはもって来いの一台といえるだろう。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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