米国EVシンポジウムに見る自動車業界の「本音」/桃田健史(1/3)

米国EVシンポジウムに見る自動車業界の「本音」/桃田健史
FEV社 LA近郊トーランスのガソリンスタンド SAEシンポジウムの受付 SAEシンポジウム カナダTM4社のインバーター SAEシンポジウムにて展示されていたエコカー 米レミーモーター社の電動モーター+ギアボックス シボレー ボルトの電池セル 韓国LG化学社が公開した電池モジュールの模型 Mercedes-Benz SLS AMG E-CELL BMW MINI e 画像ギャラリーはこちら

世界から注目が集まるハイブリッド・電気自動車の国際会議

LAダウンタウンから、フリーウエイ5号線を南下。朝6時半には始まる大渋滞を避ければ、約30分でアナハイム市に着ける。

ここアナハイムは、ご承知の方も多いと思う。ディズニーランドの本拠地だ。

今から55年前、1955年7月18日にディズニーランドがオープンした頃、この辺りは丘陵地帯に畑がポツポツ。カリフォルニアドリームに満ち溢れるような、新天地だった。

だが2011年現在、辺りは商業施設、中小規模の工場、住宅地が密集する地域へと変貌。ディズニーランド内部や周辺にはホテルが多いが、80年代~90年代の建物がほとんどで「街全体にどこか寂れた雰囲気」が漂っている。

SAEシンポジウム

そうしたアナハイムのヒルトンホテルで開催されたのが、SAEのハイブリッド・電気自動車シンポジウム(2011年2月9~11日)だ。

このSAEとは、米自動車技術会のこと。いわゆる業界団体なのだが、自動車製品の規格化については事実上、「SAE=アメリカ政府公認」なのだ。

例えば、プラグインハイブリッド車や電気自動車用の充電コネクター。

この形状とプロトコル(通信言語)の規格は、SAEの「J1772」が事実上、世界標準になった。こうした流れのなかで、次世代のハイブリッド車や電気自動車の技術について、SAEの存在はドンドン大きくなっている。

そして、年1回開催されるこのシンポジウムに世界の注目が集まるのは当然だ。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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