ホンダF1が後半戦から投入予定の次なる“タマ”は準備ができた!どうなるF1戦線(1/2)

ホンダF1が後半戦から投入予定の次なる“タマ”は準備ができた!どうなるF1戦線
F1 モナコGP F1 モナコGP F1 鈴鹿GP F1 鈴鹿GP F1 ドイツGP F1 ドイツGP F1 ドイツGP F1 ドイツGP F1 ドイツGP F1 モナコGP F1 ドイツGP 画像ギャラリーはこちら

今年のF1は過去最大の21戦

F1 鈴鹿GPF1 モナコGP

F1GPは、7月31日の第12戦ドイツGPで夏休みに突入した。今シーズンのF1GPは、世界各国を巡って21戦が行なわれている。一時は、「年間16戦が限界」といわれていたが、いつのまにやらズルズルと増えて、今年は過去最大の開催数になった。

レース数が増えた理由は、コストカットのためにテストが禁止されたことも関係している。チームにしてみれば、レースと同じく本拠地からテスト会場に移動して行なうわけで、費用もチーム関係者の体力も同じだけ消費する。つまり、テストもレースも1回は1回、テストは出費になるだけだが、レースならテレビ放映権料が入る。実戦レースの方が得策、という事情がある。

しかし、追いかける我々からみれば、テストはすべてを取材しなくてもいいけれど、レースとなるとそうはいかない。つまり、チーム関係者にとってはプラスがあって、取材する我々には、体力と資金力の消費を強いるわけで、元のまま“16戦まで”としてほしいのが本音。そもそも、数が増えるとレア感が減り、『グランプリ』のありがたさも目減りすると思うのだが、世の中の流れは、どうもそっちには向いていないようだ。

ともあれ、今シーズンは21戦行なわれる。F1GPは、『各国1GP』の不文律があるから、2016年F1GPは、21カ国を巡るビッグシリーズになっている。当然、コースは21種類。国が違えば習慣や文化が違い、グランプリコースも、各国それぞれの特徴がある。

まず、F1GPのコースは、大きくふたつに分けられる。パーマネントコースと市街地特設コースだ。前者は、日本GPの舞台となる鈴鹿サーキットのように、恒久的にレース専用サーキットとして存在する。後者はモナコのように生活道路を一定期間閉鎖して、レース会場に仕立てる。

パーマネントコースは“オールドコース”と“近代型”に分けることができる。オールドコースは、鈴鹿(日本)、シルバーストン(イギリス)、スパ-フランコルシャン(ベルギー)、モンツァ(イタリア)、インテルラゴス(ブラジル)など、文字通り古くからあるコース。近代型は、最近作られたコースだ。

速度域でサーキットコースは分別できる

F1 ドイツGP

近代型は、サーキットの名工と呼ばれるヘルマン・ティルケというデザイナーが設計を担当、セパン(マレーシア)、上海(中国)、ザヒール(バーレーン)、ヤス・マリーナ(アブダビ)、マリナ・ベイ(シンガポール)、などがある。マリナ・ベイは、市街地サーキットとしても知られている。

ティルケは他に、ホッケンハイム(ドイツ)、バルセロナ(スペイン)などの改修も手がけているが、富士スピードウェイの改修もティルケの仕事だ。

ティルケの作品は、F1GPのさまざまな状況やシチュエーションを考慮して、安全性や利便性を徹底的に研究して作られるが、ややもすると安全性が勝ちすぎて、スペクタクルではなくなる傾向もある。そもそも、合理的に整理された要素に沿っていることから、なんとなく似た傾向だ。

これに対してオールドコースは、現代基準に照らして安全性などの改善が進められてはいるものの、計算では到達できないチャレンジングなムードを残しており、中でもスパ-フランコルシャンと鈴鹿は、挑戦意欲をそそる難攻不落のコースとして、衰えない人気を誇っている。

さらに、21箇所のコースは、速度域でコースを分別することもできる。高速型と低速型だ。平均速度は、遅い方から順に、以下のようになる。

◆GPサーキット平均速度比較

F1 モナコGP

  1.モナコ:150km/h

  2.シンガーポール:169km/h

  3.オンガロリンク(ハンガリー)185km/h

  4.メキシコ:190km/h

  5.バルセロナ(スペイン):191km/h

  6.上海(中国):194km/h

  7.アブダビ:195km/h

----以上、200km/h以下

  8.アメリカ:201km/h

  9.バーレーン:204km/h

10.マレーシア:205km/h

11.カナダ:205km/h

12.オーストリア:207km/h

13.ロシア:210km/h

14.ドイツ:210km/h

15.バクー:211km/h

16.ブラジル:216km/h

----以上、220km/h以下

17.鈴鹿:223km/h

18.オーストラリア:224km/h

19.シルバーストン:225km/h

20.スパ-フランコルシャン:235km/h

21.モッツァ:244km/h

☆ は2016後半戦としてこれから開催

※data by massafelipe19

1 2 次へ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

山口 正己
筆者山口 正己

F1情報サイト[STINGER]http://www.f1-stinger.com/ 編集長 世界初のF1速報誌『GPX』創刊編集長記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

ホンダの最新自動車ニュース/記事

ホンダのカタログ情報 ホンダの中古車検索 ホンダの記事一覧 ホンダのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる