【ahead】シトロエン DS3 ~岡崎五朗のクルマでいきたい~
- 筆者:
新パワートレイン搭載車が登場 ドライビングと経済性を追求
シトロエンDS3といえば、いま新車で手に入るコンパクトカーのなかでもっともスタイリッシュなモデルだ。自分の愛車なのでもう迷わず言い切ってしまうが、同調してくれる人もきっと多いのでは?
個性的な2トーンカラー、ダブルシェブロンを埋め込んだ表情豊かなフロントマスク、独創的なシャークフィン形状のBピラー、小股の切れ上がったフェンダーまわりの造形処理…。手元にやってきてからもう半年以上経つが、いまでもドキッとさせてくれる。ポルシェ 911やプジョー RCZに乗っていたときもそんな気分になったが、DS3はコンパクトカーだ。そう考えるとちょっとすごいと思う。
そんなDS3に新しいパワートレインが加わった。従来の1.6リッター直4に代わって新設計の1.2リッター直列3気筒エンジンを搭載。トランスミッションもトルコン式4速ATから「ETG5」と呼ばれるシングルクラッチ式5速ATに変更された。
これにより燃費は18.6㎞/Lと、従来モデルに対しおよそ50%向上したわけだが、気になるのは走り。
なにしろ1.2リッターエンジンのスペックはわずか82psだ。
出足は、悪くない。加速も期待以上だ。従来モデルより100㎏近く軽くなっていることと、街中でよく使う2000~3000rpmのトルクがしっかり出ているのが、スペックから想像する以上に元気に走る理由だろう。3気筒でありながら下手な4気筒より静かにスムーズに回るのも嬉しい。
それにも増して気に入ったのがフットワークだ。ノーズが軽いため、ステアリング操作に対してノーズがビビッドに動く。僕が乗っている1.6リッターターボより細いタイヤを履いているため乗り心地はしなやか。高速道路を中心に使うならターボモデルがベストだが、街中中心で使うなら1.2リッタをオススメしたい。
ちょっと癖のあるETG5にさえ慣れてしまえば、最高に楽しいコンパクトカーライフを送れること請け合いである。
シトロエン DS3
新パワートレインは、小排気量ながら十分なパワーと滑らかさを併せ持つ高効率・高出力の「1.2リッター 3気筒エンジン」と、ダイレクトなレスポンスと燃焼効率を大幅向上させた次世代型トランスミッションの「ETG5」、そして不要なアイドリングを抑制する「ストップ&スタートシステム」の3つを組み合わせた。全グレードにHiFiオーディオ(8スピーカー)を標準装備している。
シトロエン DS3 Chic 主要諸元
車両本体価格:¥2,540,000(税込)/ 全長 × 全幅 × 全高:3,965mm ×1,715mm ×1,455mm / 車両重量:1,090kg / 定員:5 人 / エンジン:直列3気筒DOHC / 総排気量:1,199cc / 最高出力:60kW(82ps)/5,750rpm / 最大トルク:118Nm(12.0kgm)/2,750rpm / JC08 モード燃費:18.6km/L / 駆動方式:前輪駆動
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