ミニバン専用タイヤの老舗ブランド「トーヨータイヤ トランパス」に加わったニューモデル「 ML(エムエル)」を徹底試乗(1/4)
- 筆者: 五味 康隆
- カメラマン:TOYO TIRES
セダンとミニバン、誰でも分かる走りの違い
同じカーブを同じ速度で、セダンのような背の低いクルマと、ミニバンのような背の高いクルマで走ったとき、どのような違いがあるかは想像に容易いだろう。
背の高いミニバンは腰を落とさずに運動をするようなもので、グラッとし易くフットワークが鈍くなるし意のままに動く感覚も希薄になる。さらに言えば、その差は運転者だけでなく同乗者にも不快感やクルマ酔いし易いなどの影響を及ぼす。
簡単な話がミニバンは、うまく走らせるのが難しくグラッとし易いし、多人数乗車を可能とするが同乗者には過酷な乗り味のクルマとなる。もちろんこの傾向は履いているタイヤにも訪れる。
セダンとミニバン、そりゃタイヤだって違って当然
あるカーブをセダンであればタイヤも大きく潰れずに涼しい顔で耐えられるのに、ミニバンでは背が高くタイヤにかかる負担が大きいからこそグニュ~と潰れてしまう。このタイヤの動きがドライバーには運転のし辛さや操作に対する鈍感さを生み出すし、同乗者には不快な乗り味を与える。
ここにいち早く着目して、1995年にミニバンのような全高の高いクルマに向けた専用のタイヤを作り出したのがトーヨーであり、その商品がTRANPATH(トランパス)シリーズ。今では軽自動車用に「TRANPATH(トランパス) Lu K」、ミニバン用ベーシックタイヤとして「TRANPATH mpZ(エムピーゼット)」、そしてエルグランドやアルファードのような重量級高級ミニバン向けに「TRANPATH Lu II(エルユーツー)」がある。
今回はそこにもう一つ新たな仲間が加わった。
「TRANPATH ML」がそれだ。
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