ボルボ 2013年モデル オールラインナップ試乗レポート Vol.1 「ボルボ XC60・XC90」編/今井優杏(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:オートックワン編集部
「これしかない!」魅力の持ち主「ボルボ XC90 3.2 AWD R-DESIGN パッケージ」
「いや、だけどそういう今風のオシャレさじゃなくて、昔のボルボっぽさが欲しいわけよ!」
という方には、「ボルボ XC90 3.2 AWD」という選択肢もある。
正直最新モデルではないのだが、実は今回の試乗ラインナップの中で一番の癒し系モデルだったと確信している。
シートはボルボらしくゆったりと大きく、包まれるようなもたれ感が最高に心地良く、ロングドライブにこれほど快適な車種はない。
特に助手席の居住感はピカイチで、私、助手席に座るなり爆睡してしまったほどであった(その間、編集部員Tさんが運転して下さってました、てへっ)[←「てへっ」、じゃないっつーの!(編集部Tより)]。
あの頃を想い起こさせる「四角いボルボ」が新車で手に入れられるのは、今だ!
もう今や他でもあまり見られない、ゴツくて堅牢なインテリアは、かつて四輪駆動車を“四駆(ヨンク)”と呼んでいた頃のようなシックさがあり、男性の中にはもしかしたらこちらにぐっと来る人も多いかもしれない。
オールドボルボ的なモデルをディーラー保障付きで新車購入するなら、もうコレしかない!のだ。欲しい人は是非急いで欲しい。
しかもボディサイズで言えばXC60よりも全長185mm、前幅45mm大きいだけだというのに、3列シートを備えていて、ユーティリティ面でも優秀。
正直走ってハンドリングがどう、アシがどう、というモデルではないのだが、3.2リッターエンジンもパワーのためというよりは「居住空間を快適に引っ張るため」という感じで、243psと出力も控えめなのだった。
最新モデルとのこの性格の違いもまた、ボルボらしい個性なのであった。
さて、次回はボルボといえば!の定番エステート、「ボルボ V70・XC70」の2モデルの試乗記をお届けしたい。 お楽しみに!
「ボルボ XC60 T6 AWD」主要諸元
全長x全幅x全高:4625x1890x1715mm/ホイールベース:2775mm/車両重量:1930kg/乗車定員:5名/エンジン種類:インタークーラー付ターボチャージャー DOHC 直列6気筒横置き・24バルブ/総排気量:2953cc/最高出力:304ps(224kW)/5600rpm/最大トルク:44.9kg-m(440Nm)/2100-4200rpm/トランスミッション:電子制御ギアトロニック付6速AT/駆動方式:プレチャージ式電子制御AWDシステム(4輪駆動)/タイヤサイズ:235/55R19/燃料消費率:9.0km/L(JC08モード)/車両本体価格:619.0万円[消費税込み]
「ボルボ XC60 T5 R-DESIGN」主要諸元
全長x全幅x全高:4625x1890x1715mm/ホイールベース:2775mm/車両重量:1790kg/乗車定員:5名/エンジン種類:インタークーラー付ターボチャージャー DOHC直列4気筒横置き・16バルブ 直噴/総排気量:1998cc/最高出力:240ps(177kW)/5500rpm/最大トルク:32.6kg-m(320Nm)/1800-5000rpm/トランスミッション:電子制御ギアトロニック付き6速パワーシフトトランスミッション/駆動方式:FF(前輪駆動)/タイヤサイズ:255/45R20/燃料消費率:9.7km/L(JC08モード)/車両本体価格:569.0万円[消費税込み]
「ボルボ XC90 3.2 AWD R-DESIGN パッケージ」主要諸元
全長x全幅x全高:4810x1935x1780mm/ホイールベース:2855mm/車両重量:2150kg/乗車定員:7名/エンジン種類:DOHC直列6気筒 横置き・24バルブ/総排気量:3192cc/最高出力:243ps(179kW)/6400rpm/最大トルク:32.6kg-m(320Nm)/3200rpm/トランスミッション:電子制御ギアトロニック付6速AT/駆動方式:プレチャージ式電子制御AWDシステム(4輪駆動)/タイヤサイズ:255/45R20/燃料消費率:8.0km/L(JC08モード)/車両本体価格:684.0万円[消費税込み]
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