日産 新型ティアナ [2014年フルモデルチェンジ・3代目] 新型車解説/渡辺陽一郎(2/3)

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日産 新型ティアナ [2014年フルモデルチェンジ・3代目] 新型車解説/渡辺陽一郎
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新型ティアナのリアシートの広さはセダンの中でも随一

日産、新型「ティアナ」
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新型ティアナのプラットフォームは先代と共通で、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2,775mm。4,880mmに達する全長と相まって、車内はとても広い。

特にリアシートに足元空間は、セダンでは最大級の広さを確保した。先代ティアナも余裕のある部類だったが、新型では膝先空間をさらに9mmほど拡大している。

フロントシートは「スパイナルサポートシート」と呼ばれるタイプ。バックレストのパッドが背骨の角度に合わせて「く」の字型に折れ曲がり、体をしっかりと支える。

リアシートのサイズも十分にあり、大人4名が長距離を快適に移動できる。先ほどの「フォーカスターゲットカスタマー」のように、夫婦2名で乗る時でも、リアシートが広ければ車内に開放感があって快適だ。

そして子供が独立すると、時間に余裕ができて、友人や親戚を同乗させる機会が増える。子供と違って気を使うゲストだから、窮屈な思いをさせたくない。つまり子育て世代の時よりも、子供が独立した後の方がリアシートの居住性が重要になる場合もある。

「素敵なライフスタイルを送る、恋人のような大人の二人」であれば、友人夫婦と一緒に外出することもあるだろう。昔風にいえば「ダブルデート」。このようなシーンでは、ティアナのリアシートは歓迎されそうだ。

衝突回避支援など安全装備がやや手薄に

日産、新型「ティアナ」

新型ティアナのエンジンは、2.5リッター直列4気筒。V型6気筒は用意されていない。先代の4WDモデルに搭載されていたQR25DE型が、2WDモデルに積まれている(新型ティアナに4WDは設定されていない)。

2.5リッター直列4気筒エンジンは、趣味性が求められるLサイズセダンとしては少々物足りない。今ではメルセデスベンツEクラスも4気筒を積むが、2リッターのターボで燃費性能を向上させるなど工夫を凝らしている。

それでも、新型ティアナはCVT(無段変速AT)のギヤ比をワイド化するなど、動力性能と燃費の向上を図った。

最高出力は「173ps(6,000rpm)」、最大トルクは「23.9kg-m(4,000rpm)」だから、車両重量が「1,470kg」(XL)のボディであれば力不足はない。 JC08モード燃費は「14.4km/L」。国産の2.5Lエンジンを積んだLサイズセダンでは悪くない。

エコカー減税も50%に該当するが、前述のメルセデスベンツE250は大柄な1,700kgのボディに2リッターターボを搭載し、211ps/35.7kg-mの動力性能を得た上で、JC08モード燃費は15.5km/Lだ。 このような比較をすると、新型ティアナの動力性能と燃費は、もう少し頑張りたいところ。せめてアイドリングストップは欲しい。

トヨタのLサイズセダンもハイブリッドを除くと装着していないが、大排気量エンジンほどアイドリング時の燃料浪費も増えるからだ。小さなクルマの燃費を向上させることも大切だが、大排気量エンジン車ではさらに重要になる。

装備では、ミリ波レーダーやカメラを使った衝突回避の支援機能が採用されていない。少なくともセレナやエクストレイルが装着した時速80km以下で作動するエマージェンシーブレーキは必要だ。それでも歩行者などの移動物を検知すると警報を発するアラウンドビューモニター、バックビューカメラを使った後側方車両検知警報と車線逸脱警報はオプション装着できる。

セレナやエクストレイルの車線逸脱警報は、エマージェンシーブレーキ用のフロントカメラで検知するが、新型ティアナはバックビューカメラを用いる。基本的な機能は同じでも、メカニズムは違う。

エンジンは前述のように直列4気筒の2.5Lのみ。駆動方式も前輪駆動の2WDだけだ。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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