autoc-one.jp 記事・レポート 特集 自動車評論家コラム 政府目標から2030年、自家用車パワーユニットの主役は「EV」でいよいよ決定的か

自動車評論家コラム 2016/1/3 23:03

政府目標から2030年、自家用車パワーユニットの主役は「EV」でいよいよ決定的か

政府目標から2030年、自家用車パワーユニットの主役は「EV」でいよいよ決定的か

政府の2030年発電コスト目標には驚くべき数値が

EVの日産リーフ

20年スパンで考える自家用車のパワーユニットの主役が決定的となってきた。

あまり報道されていないものの、政府は2030年の発電コスト目標を公表。驚くべきことに家庭用太陽光発電が驚くほど低くなったのである。何と1kWhあたり12.5円。それまでの数字である29.4円の半分以下!

多くの人が12.5円はどういった意味合いを持つのか解らないと思う。この金額で発電できる電力を使いクルマを走らせると、日産 リーフの場合なら7km走れるのだった。

年間走行距離を1万kmとすれば、1万7,900円分といった具合。しかも二酸化炭素排出量ゼロの超クリーンエネルギーである。

素晴らしい燃費を実現している新型プリウスは25km/L程度走るようだ。ガソリンが今のように110円/Lという超安いまま2030年まで推移するとして、1万km分のガソリン代は4万4,000円。

新型プリウスに代表される超低燃費車の伸びしろ、ほとんど無し。新型プリウスで限りなく限界に近い。

ガソリン代だって上がることはあっても、下がることなど考えられず。逆に15年後は2倍になっていたっておかしくない。加えて電池の製造コストは下がり、寿命&性能は上がる。

電気自動車もあと5年すれば、補助金がゼロになったってプリウスの20万円高くらいの価格で売れるようになることだろう。

ここまで読んで「原子力発電の肯定に繋がるのでは?」と思うかもしれない。興味深いことに2030年の原発発電コストは前述の政府予想で10.1円。

既存の43基の原発を驚くほど安いメンテナンスコストで動かし、さらに使用済み放射性物質の廃棄コストだって0.04円しか組み込まないのに10.1円だ。

しかも10.1円には送電コストや電力会社の利益を含んでいない。消費者は現在と同じ1kWhあたり30円以上の電気料金を払わなければならないと思う。

家庭用太陽光発電のコストは産地直送マージン無し。繰り返しになるけれど、無害だしクリーンだし二酸化炭素だって排出しない。

リーフの総合コストは、すでに新型プリウスよりも安い

HVのトヨタ 新型プリウスEVの日産リーフ

もっと言えば、現時点でもリーフの総合コスト(車両価格+エネルギーコスト)は同じ装備内容持つ新型プリウスより安い。クルマとしての魅力に欠けるから(特にデザインが)伸び悩んでしまっているだけ。

リーフと同じ性能を持ち、腰が抜けるほどカッコ良い電気自動車が出ればイッキに普及するだろう。

2030年時点の電気自動車シェアは下を見て20%に達すると考えていい。持ち家が多く、ガソリンスタンドの減少が顕著な地方部に限れば電気自動車のシェアが50%を超える可能性すら出てくる。

[Text:国沢光宏]

筆者: 国沢 光宏

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