【動画あり】こんな発表会見たことない!? 日産 新型リーフ ワールドプレミア発表会
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:オートックワン編集部/日産自動車株式会社
日産は2017年9月6日、千葉県の幕張メッセにて新型リーフを世界同時公開した。
日産リーフは2010年12月に世界初の市販EV車として発売され、これまでに28万3千台を販売した世界で最も売れている電気自動車だ。
そのリーフも発売から今年で7年を迎え、技術の進歩が目覚ましい電気自動車業界では「型遅れ感」を感じてしまうようになった。
そんな中、日産は今年の5月に新型リーフのティザー写真を初公開し、同時にフルモデルチェンジされる新型リーフを世界同時公開すると発表した。
その後も日産は新型リーフ情報を小出しに公開してきたが、とうとう本日その全貌がお披露目となったわけだ。
幕張メッセでのワールドプレミアでは、最高経営責任者の西川廣人氏、副社長の坂本秀行氏、専務の星野朝子氏、同じく専務のアルフォンソ・アルベイザ氏などが出席した。
今まで懸念されていた航続距離の問題を解決し、新たに「プロパイロット」「プロパイロットパーキング」を搭載した新型リーフ。
8月7日に日産が打ち出した新しいスローガン「ぶっちぎれ 技術の日産」の通り、電気自動車のイメージリーダー リーフは他社製EV車をぶっちぎれるのだろうか!?
圧巻のプロジェクションマッピングで登場した新型リーフ!
会場に着くと、まずはその規模の大きさに驚かされた。幕張メッセのホール9をまるごと使った発表会。薄暗いホールには大型のステージが設置されていて、いかにも「何か起こりそう」な雰囲気満点。
発表会の時間になると会場全体に大音量のBGMが流れ始め、同時に前方のステージに映像が映し出された。しかし、映像が映し出されたのは前方のスクリーンだけではない。スクリーンを囲う壁や床にまで映像が映し出されているではないか。
そう、このステージ全体がプロジェクションマッピングの舞台だったのだ!
プロジェクションマッピングも驚くほど工夫を凝らした演出で、まるでリーフが実際に高速道路や山道を走っているかのように見えるほど。話題の「プロパイロット」「プロパイロットパーキング」のデモンストレーションもこのステージで全てを表現。
新車発表会といえば暗幕から登場する演出や、事前に置いてあるクルマをアンヴェールしてお披露目するのが大道。しかし、今回の新型リーフ発表会のオープニングは「クルマの未来」を感じずにはいられなかった。
日産の本気度が感じられる、圧巻のプロジェクションマッピングはぜひ動画でチェックしてほしい!
充実の装備と先進技術を搭載した新型リーフ 電気自動車のグローバルスタンダードへ!
新型リーフに採用された技術は大きく分けると4つの点が挙げられる。
1つ目は最先端のバッテリー技術によって可能となった航続距離の大幅アップだ。24/30kWhから40kWhに容量アップしたリチウムイオンバッテリーと、80kWhから110kWhに出力アップしたインバーターの採用により、従来型の30kWhモデルから比べて1.4倍の航続距離となる400kmを実現している。
これは、東京から大阪市中央区まで無充電で走れてしまう距離で、いままで航続距離の短さが気になってEV車の購入を踏みとどまっていたユーザーには朗報だ。さらに、0-100km/hの発進加速に要する時間は従来比で115%、60-100km/hの中間加速は130%となり、電気自動車ならではの滑らかで力強い加速に磨きがかかった。
2つ目は、欧州のプレミアムセダン並みにまで引き上げられた静粛性能だ。吸音材と遮音材の最適化を図るとともに、音の侵入経路となる隙間を徹底的に無くした事により実現したという。EV車はもともと静かなことは諸兄はご存知のことだと思うが、低速時はもちろん高速時でも新型リーフは欧州プレミアムセダン並みの遮音性となった。
3つ目はノートe-POWERにも採用されている「e-Pedal」の採用だ。日常のおおよそ9割の減速操作をアクセルだけでカバーできるという「e-Pedal」だが、新型リーフに採用された「e-Pedal」はノートe-POWERに採用されているものよりもさらに進化している。通常のガソリンエンジン車のエンジンブレーキによる減速Gは0.05Gほどで、ノートe-POWERに採用されている「e-Pedal」でも0.15G程度。これが新型リーフに搭載された「e-Pedal」だとアクセル操作のみで0.2Gの減速Gを発生させるという。
「e-Pedal」の操作でブレーキランプが点灯する機能も加わり、新型リーフでは疲労感の少ない快適なワンペダルドライブができるようになった。
4つ目は「プロパイロット」「プロパイロットパーキング」の採用だ。日産初となる本格的な自動パーキングシステム「プロパイロットパーキング」は、バイワイヤ技術を活用した駐車に必要なすべての操作を自動化したシステムとなる。ステアリング操作、アクセル/ブレーキ、シフト操作、パーキングブレーキのすべてを自動操作するとともに、さまざまな駐車シーンにも対応している。
パーキングシステムの制御中にドライバーが何らかの操作を行った場合は、安全に減速または停止をするというので安心だ。
また、新型リーフに採用された「プロパイロット」は、従来のプロパイロットに加えてより安全に運転をサポートしてくれる。
車両に取り付けられたカメラは合計4個、ソナーは12個にものぼり、これらが車線逸脱警報、進入禁止標識検知機能(逆走防止機能)、前進や後退時の踏み間違えによる誤発進などをサポートする。
内外装デザイン、価格、走行性能、航続距離、安全性のすべてを高次元で実現した新型リーフ。まさにぶっちぎりの未来のクルマは、10月2日から発売開始だ!!
日産 新型リーフのスペック
全長 | 4.480mm |
全幅 | 1.790mm |
全高 | 1.540mm |
ホイールベース | 2.700mm |
トレッド(フロント/リア) | 1.540mm/1.555mm |
最低地上高 | 150mm |
空気抵抗(Cd値) | 0.28(ハッチバック車最高値) |
タイヤ | 205/55R16 or 215/50R17 |
車両重量 | 1.490kg - 1.520kg |
乗車定員 | 5人乗り |
車両総重量 | 1.765kg -1.795kg |
バッテリ-タイプ | リチウムイオンバッテリー |
バッテリー容量 | 40kWh |
モーター名称 | EM57 |
最高出力 | 110kw(150ps)/ 3283~9795rpm |
最大トルク | 320N.m(32.6kgf-m)0~3283rpm |
航続距離 | 400km(JC08) |
普通充電時間(100%まで) | 16時間(3kW )/8時間(6kw) |
急速充電時間(80%まで) | 40分 |
この記事にコメントする