日産 新型リーフ最新情報|価格は315万円からで航続可能距離400km!フルモデルチェンジで大幅に改良された量販EVを徹底解説(1/2)

日産 新型リーフがフルモデルチェンジ!発売日は2017年10月2日!

日産 リーフは、世界初の本格的な量販EV(電気自動車)として2010年12月に発売された。その後、駆動用電池の選択肢を拡大(発売時点では24kWhのみだったが2015年に30kWhを追加)するなど、改善を加えている。そして2017年9月6日、約7年ぶりに2代目へフルモデルチェンジした。なお日本での新型リーフの正式な発売日は10月2日となる。

新型リーフの価格は315万円から

新型リーフは3グレードから構成され、価格は315万円から。プロパイロットパーキングのオプション価格や、おすすめグレードは2ページ目で紹介しているので、興味のある方はそちらをご覧いただきたい。

>>【2ページ目】日産 新型リーフのおススメグレードは?

日産 新型リーフのグレード別価格
グレード価格(税込み)

S

3,150,360円

X

3,513,240円

G

3,990,600円

日産 新型リーフの外装デザインが大幅変更!これなら売れる!?

新型リーフの外観だが、初代に比べ大きくイメージを変えた。フロントマスクが最近の日産車に共通するデザインになって存在感を強めたほか、全体的に力強い形状となった。
初代リーフのデザインは、電気自動車という「未来の乗り物」を意識し過ぎたせいか独自性が強かったが、2代目の新型リーフの外観デザインはガソリンエンジン車に近い。これは、必ずしも悪い意味ではない。初代はやや好き嫌いの分かれる格好だったからだ。

新型リーフは、Vモーショングリルに加え、ノートやジュークといった日産のハッチバック車などに多く採用されるブーメラン形状のリアコンビランプも与えられるなど、”今の日産車”らしい馴染みやすいデザインとなった。その点で、初代より多くのユーザーから支持される外観デザインともいえる。

新型リーフのボディサイズは大きくは変わらず

新型リーフのプラットフォームは先代型と共通で、ボディサイズは全長が4480mm、全幅は1790mm、全高は1540mmとなる。
先代型に比べて35mm長く、20mmワイドで、10mm低い。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の2700mmに変更はなく、ボディの大きさ、車内の広さともに先代型とほぼ同じだ。

>>日産 新型リーフの画像ギャラリーはこちら

>>【ニュース】ついに初公開!日産 新型リーフ“普通に使えるEV”に!航続距離400キロを実現

新型リーフは内装デザインも大幅改良!

内装もフルモデルチェンジで大きくイメージを変えた。外装同様に内装デザインもより一般的になった印象だ。日産では、内装の上質感を先代リーフに比べ高めたと説明する。先代同様に本革シート仕様車も設定されるほか、遮音にも徹底的にこだわり、高級車並みの静粛性を実現させたという。また、初代リーフでは速度のデジタル表示などを高い場所に配置させ、目線の先に表示させるような工夫がされていた。

いっぽう新型リーフでは、メーターパネルをステアリング前にレイアウトした。電気自動車だという特殊性は、メーターやディスプレイの表示以外ではあまり意識させない仕上がりとなっている。

そのメーターパネルだが、全面7インチフルカラーTFTディスプレイを採用。レイアウトも刷新して、モーターの出力や回生充電の状況を分かりやすく表示する。カーナビゲーションシステムやオーディオが備わるセンターディスプレイには「Apple CarPlay」と「Android Auto」も搭載した。

EV(電気自動車)だから気になる、新型リーフの“電費”と航続可能距離

新型リーフで最も注目されるのは、バッテリーだ。新開発された40kWhの駆動用リチウムイオン電池を搭載した。これにより、航続可能距離(1回の充電で走れる距離)はJC08モード走行で400kmに達する。先代型は24kWh仕様が228km、30kWh仕様が280kmだったから、1回の充電で走れる航続距離が大幅に伸びた。

プラグインハイブリッドを含めて、エンジンを搭載するクルマなら、夜間を除くと給油に困ることはあまりない。給油所(ガソリンスタンド)の数は全国に約3万1000箇所ある。燃費の向上や車両保有台数の伸び悩みで、ガソリンスタンドの数も20年前に比べると半減したが、それでも多くの地域で実用的に不満のない給油所が確保されている。

ところが短時間で充電できる急速充電器の数は、全国に約7000基とされ、充電に時間を要する普通充電を含めて約2万8000基だ。1箇所の複数の充電器を備えるところもあるから、設置場所の数はさらに少ない。給油所に比べて充電可能な施設は数が限られ、電気自動車では1回の充電で走れる航続距離が重要になる。

そしてエンジンを搭載したクルマでは、燃料タンクを大きくするのに多額のコストを要さないが、リチウムイオン電池の容量拡大は電気自動車の価格まで押し上げてしまう。
従って新型リーフのリチウムイオン電池が40kWhになり”電費”も向上し、航続可能距離を400kmに伸ばしたことは、画期的な改善といえるわけだ。

急速充電にかかる時間は、80%で40分に短縮

電極材の変更で急速充電器を使った時の充電速度も高まり、30分の充電を行う時の充電量は先代型を上まわる。
新型では約40分で40kWhの80%まで充電できる。普通充電でフルに充電されるまでの所要時間は、3kWが16時間、6kWは8時間だ。

先代モデルではあるが、日産 リーフの“実電費”を計測しているので、電気自動車の特性を少しでも多く知りたい方はぜひご一読いただきたい。

>>日産 リーフ(初代) 電費レポート|フルモデルチェンジ前にEVの性能をおさらい!

>>【Q&A】電気自動車はガソリンよりどれだけお得?EVのQ&A

自動でパーキング!二つの自動運転技術と新機能eペダル搭載

2つ目の注目点は運転支援機能を充実させたこと。新型リーフでは、高速道路の単一車線でアクセル/ブレーキペダルの操作、ハンドルの操作を支援する日産の自動運転技術「プロパイロット」を採用した。同様の機能は、既に日産のセレナとエクストレイルにも装着されているが、新型リーフでは、新たに「プロパイロットパーキング」も用意した。

プロパイロットパーキング(PPP)とは

プロパイロットパーキングは、駐車の開始から完了まで、アクセル/ブレーキ/ステアリング/シフトチェンジ(前進と後退)をすべて自動で行う。
従来からセレナやエクストレイルなどの日産車にはインテリジェントパーキングアシストが採用され、車庫入れを支援していたが、自動的に操作されるのはステアリングのみだ。アクセル/ブレーキペダルとATレバーは、合図に従ってドライバーが行う。

フルモデルチェンジした日産 リーフに新採用されたプロパイロットパーキングは、これらの操作も自動化され、車庫入れや縦列駐車などさまざまな用途に対応できる。ドライバーが自分で操作をすると制御を即座に中断するが、この後、プロパイロットパーキングを再開することも可能だ。
ボディの四隅には4個のカメラ、ボディの前/後/側方に4箇所ずつ(合計12箇所)の音波センサーも取り付けられ、プロパイロットパーキングを作動させる。

電気自動車だからできる新技術“eペダル”とは

リーフではe-Pedal(eペダル)も新採用された。eペダルはアクセルペダルペダルの操作だけで、発進や加速だけでなく、減速や停止までコントロールできる。ノートe-POWERでエコ/スポーツモードに入れると回生充電力が強まり、アクセルペダルを戻すと強めの制動が生じる。この性質を利用するとアクセルペダルの操作だけで速度を自由に調節できるが、新型リーフはこれをシステム化した。

アクセルペダルを戻した時の最大減速度は、ノートe-パワーが0.15G、新型リーフは0.2Gになる。通常の走行中に信号の手前で減速する時などは、フットブレーキを使う必要がほとんどない。減速力が強い時にはブレーキランプも自動的に点灯する。

新型リーフは動力性能も向上

航続可能距離の拡大と併せて、日産はリーフのフルモデルチェンジに伴い動力性能も向上させた。
最高出力は110kW(150馬力)、最大トルクは320N・m(32.6kg-m)。先代型の80kW/254N・mに比べると、動力性能は1.3~1.4倍に達する。動力性能を感覚的に従来のガソリンエンジン車に当てはめると、先代型は2.5リッター相当、新型は3リッター相当といえるだろう。

0-100km/hのタイムは先代比マイナス15%!

停車時から時速100キロまで加速する時の所要時間は、先代型に比べて15%短縮された。高速道路での追い越しなどに使う、時速60キロから100キロまでの中間加速タイムは、先代型に比べて30%短くなっている。

リーフはもともと加速が滑らかで静粛性も優れていた。新型リーフではノイズが車内や荷室に侵入する経路を排除して、吸音や遮音も入念に行った。騒音レベルも大幅に引き下げられている。

>>こんな発表会見たことない!? 日産 新型リーフ ワールドプレミア発表会

日産/リーフ
日産 リーフカタログを見る
新車価格:
408.1万円583.4万円
中古価格:
18万円373.9万円
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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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