[西部警察]石原裕次郎の愛車 ”ガゼール オープン”を徹底解析|特別機動車両 Vol.3(1/2)

  • 筆者: 山本 シンヤ
  • カメラマン:オートックワン編集部・株式会社石原プロモーション/製作著作:株式会社石原プロモーション 取材協力:小樽 石原裕次郎記念館
[西部警察]石原裕次郎の愛車 ”ガゼール オープン”を徹底解析|特別機動車両 Vol.3
西部署・木暮課長専用車 日産 ガゼール オープン(ベース車:日産 ガゼール ハードトップ 2000XE-II)<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析> ボンネットのガゼル柄は当時の純正オプション<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析> あの頃誰もが憧れた・・・自動車電話!<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析> 警視庁 西部警察署 捜査課の木暮謙三課長を演じる石原裕次郎氏<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析> 小樽・石原裕次郎記念館では、エントランス部に西部警察の登場車両が展示され来場者を出迎えてくれる。<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析> 今見るとアメリカンなテイストのデザインだとわかるフロント部。<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析> 市販モデルでは存在しなかったオープンだが、違和感なく仕上がっている。<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析> 当時、このボンネットデカールを装着するユーザーも多かった。<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析> 今や懐かしい角目4灯ランプも当時は先進的なイメージだった。<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析> ガゼールは最後までフェンダーミラーのまま存続した<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析> ボディ全体に渡り直線基調でまとめられたガゼールのデザイン。<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析> 画像ギャラリーはこちら

木暮課長のオープンカーは「西部警察」の華やかさを象徴する1台

刑事ドラマ「西部警察」で活躍した特別機動車両を徹底解説するこのコーナー。第3弾は、石原裕次郎演ずる捜査課長・木暮謙三の愛車「ガゼール」だ。厳密に言えば、スーパーZやサファリ、RS軍団のような特別機動車両ではないが、番組を象徴する華やかな1台である。

ベースモデルは日産 ガゼールの最上級グレード「2000XE-II」で、日本初採用となるドライブコンピューター搭載モデルとしても有名だ。パワートレインは、120ps/17.0kgmを誇る2リッター直列4気筒「Z20E」型エンジンに5速MTの組み合わせだ。

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短命だった「ガゼール」はシルビアの姉妹車だった

ゴールドのエンケイメッシュは放送途中からの換装。<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析>

そもそも“ガゼール”と言うネーミングは若い人にはなじみがないかもしれないが、1979年に3代目シルビアの姉妹車として登場したモデルだ。

メカニズムなどはシルビアと共通。だがシルビアはサニーなどの大衆車がメインのサニー店系列店で販売されていたのに対して、ガゼールはセドリックやローレルなどを扱っていた日産モーター店系列で販売する違いがあった。そんなことからか、フロントグリルやリアコンビランプによる差別化のみならず、装備面などシルビアよりも上位の位置づけで、高級感がプラスされていた。ちなみに1983年にフルモデルチェンジされるが、3年後の1986年にシルビアとの車種統合により販売終了。事実上の後継車は、同じくモーター店系で売られた180SXだ。

なぜ、西部警察ではシルビアではなくガゼールが選ばれたのか。理由は定かではないが、恐らく西部警察放映開始半年前にデビューしたブランニューのネーミングを浸透させるための販売上の戦略だったのではないか。個人的には、木暮課長のキャラクターや年齢などがガゼールの顧客層に近かったから・・・だと思っている。

さすがは石原プロ! オリジナルのオープンモデルをわざわざ特別制作

手前に見える穴に柱を差し、簡易な幌をかける古い英国車などでみられるスタイルをとる。<[西部警察 特別機動車両 Vol.3]”ガゼール オープン”徹底解析>

木暮課長のガゼール、最大の特徴はノーマルにはない特別仕様のオープンモデルであることだ。

改造は当時ワンオフのオープンモデル製作や自動車メーカーの試作改造車などを手がけていたカスタムビルダー「ガレージタルガ」(現在は分社化された有限会社TGRが洋型霊柩車のパイオニアとして有名)が担当した。

ちなみに出演シーンのほとんどはオープンだったが、出演シーン以外の移動用に屋根もシッカリと用意され、パイプ状の支柱を内張りに追加された穴に刺して装着、その上に幌を被せるタイプだった。ちなみに、西部警察 第5話「爆発5秒前」で、木暮課長が入り浸るバー「コーナーラウンジ」前に路駐しているシーンで、貴重なクローズド状態を確認することができる。

なお公表されているスペックは下記の通りだ。

全長:4400mm/全幅:1680mm/全高:1320mm/車両重量:1120kg

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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