三菱自、「アウトランダースポーツ」をインドネシアで現地生産・販売へ
三菱自動車は、インドネシアにおいて同社の小型SUV「アウトランダースポーツ」の現地生産・販売を開始すると発表した。
「アウトランダースポーツ」は、2012年度上期より三菱自動車のインドネシアにおける車両組立委託先であるP.T. Krama Yudha Ratu Motor Factory(KRM)で生産され、現地総販売代理店であるP.T. Krama Yudha Tiga Berlian Motors(KTB)の販売網を通じて販売される。
これは、KTB社が1月25日に開催の累計販売200万台達成記念行事の中で、今後の計画として明らかにされたもの。
三菱自動車の代表としてジャカルタ訪問中の益子社長は、「『アウトランダースポーツ』の投入がKTBと三菱自動車の新たな歴史の幕開けとなるでしょう」と語った。
三菱自動車は、インドネシア市場において商用車を中心に高いブランドイメージを築き、シェアを維持してきたが、インドネシアの経済発展に伴い同国自動車需要が伸びを示す中、現地での商品展開の拡充を図っている。2009年6月には中型SUV「パジェロスポーツ」を投入。
そして今回、新たに「アウトランダースポーツ」を追加することで、SUVモデルラインナップ強化を図るとともに、乗用車セグメントでのブランド構築を進めていく。
三菱自動車は、2011年1月に公表した2013年度までの中期経営計画「JUMP 2013」において、その事業戦略の柱の一つとして「新興市場への経営資源の集中」を掲げている。
中でも、アセアン地域での事業基盤強化を新興市場対応の中心に据えており、今回のインドネシアでの新型モデルの現地生産・販売の計画はその一環をなすものとなる。
同社は、今後も将来的な成長が期待される新興市場での三菱自動車ブランドの向上・確立に向け、事業強化を図っていくとしている。
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