スズキ、軽トラック キャリイに大型客室部を備えた「スーパーキャリイ」を近日発売

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  1. シート後ろの大容量スペース、そして軽トラ最大のリクライニング角度も確保
  2. 荷台をキャビン下部に潜り込ませることで長尺物も積める工夫も
  3. 軽トラ初! 前後の誤発進防止機能を装備、しかし自動ブレーキは未装備
  4. スーパーキャリイはXとLの2グレードを用意|発売時期は2018年5月頃か
  5. スズキ キャリイ&エブリイ 軽商用車関連記事

スズキは2018年4月、軽トラックのキャリイに新たなラインナップとして新型「スーパーキャリイ」を追加し、近日発売する予定があることを予告するページ(ティザーサイト)を、自社のウェブサイトで公開した。

スーパーキャリイは、キャリイトラックのキャビン部、シートの後ろの部分を拡大・延長し空間を広げたエクストラキャブモデル。荷台に載せたくない手荷物などがシート後ろに置けるほか、休憩時にシートを倒しリラックスすることが出来るなどの利点がある。また併せて頭上もハイルーフ化され、全体に客室内の余裕が拡がった。

ライバルのダイハツ ハイゼット トラックでは既に「ジャンボ」の名前で同様の仕様が設定されているが、実はスズキでも2017年秋に開催された東京モーターショーにエクストラキャブ仕様の特装モデル「キャリイ軽トラいちコンセプト」を参考出品しており、正式の発売が密かに期待されていた。

■参考:あれっ? キャビンが長いぞ! スズキ キャリィ軽トラいちコンセプト【東京モーターショー2017】

>>気になる! 室内が広くなった軽トラック「スーパーキャリイ」を画像でもっと見る

シート後ろの大容量スペース、そして軽トラ最大のリクライニング角度も確保

拡大されたスーパーキャリイのキャビン部だが、シートバックには高さ920mm×横幅1,235mm×長さ250mmという大容量スペースを確保。電動工具や書類など濡らしたくない荷物を置くことが出来るスペースとなった。

また運転席シートも180mmのスライド量を確保(助手席は100mm)したほか、リクライニングは最大40°(助手席は24°)まで倒すことが可能となった。スズキは軽トラックで最大の数値だと説明する。

ちなみにダイハツのハイゼットトラックに設定されるエクストラキャブ仕様の「ジャンボ」でも同様の機能があるが、シートスライドは運転席が140mm、助手席は100mmとなっている(ダイハツ公式サイトにリクライニング角度の記載はない)。

荷台をキャビン下部に潜り込ませることで長尺物も積める工夫も

軽自動車は全長などボディサイズの規格が定められており、全長はこれ以上伸ばすことが出来ない。したがってエクストラキャブにすると荷台の長さに制約が出てしまう。しかしスズキの新しいスーパーキャリイでは、荷台の床部をキャビン部の下部に潜り込ませる構造とした。この工夫により、荷台フロア長は1975mmと、ベースの軽トラック、キャリイ(荷台フロア長2030mm)並みに確保した。高さには制限があるものの、エクストラキャブ仕様でありながら脚立や草刈り機、コンパネなどの長尺物を積めるようにしたのは、ユーザーにとって大きな利点となるだろう。

ちなみにライバルのハイゼットトラックの「ジャンボ」でも同様の機能があり、そちらの荷台フロア長は1990mmとなっている。あとは実際の使い勝手などでどの程度の差が出るかについては、実車で見比べてみたいポイントだ。

軽トラ初! 前後の誤発進防止機能を装備、しかし自動ブレーキは未装備

スズキの「スーパーキャリイ」ティザーサイトでは、もうひとつのニュースが載せられていた。それが予防安全技術の新装備だ。

スーパーキャリイには、軽トラックで初の「誤発進抑制機能」「後方誤発進抑制機能」を採用する。前後の超音波センサーを用いたもので、後方についてはリアゲートが開いた状態(センサーを遮った状態)では機能しない点は注意が必要となる。

ただし、軽1BOXバンのスズキ エブリイには備わる「レーダーブレーキサポート機能」(衝突被害軽減ブレーキ、いわゆる自動ブレーキ)はまだ軽トラックのキャリイやスーパーキャリイには装備されない模様だ。この点については更なる進化に期待したい。

スーパーキャリイはXとLの2グレードを用意|発売時期は2018年5月頃か

スズキのティザーサイトによれば、スーパーキャリイのラインナップはベーシックモデルのLと上級グレードXの2タイプが用意されている。エアコンやエアバッグなどはLにも装備されており、さらにXではキーレスエントリーやフォグランプなどが追加装備されるようだ。

ボディカラーは、ガーデニングアクアメタリック(薄緑色)やシルキーシルバーメタリック(銀色)、ノクターンブルーパール(紺色)、ブルーイッシュブラックパール(黒色)、スペリアホワイト(白色)の全5色が設定される。

発売時期については明記されていないが、かなり具体的な記載も多いことから、連休明けの2018年5月頃にも正式発売されるものと思われる。

搭載されるエンジンについては特に記載がないことから、ベースのキャリイトラック同等の660cc 3気筒 R06A型エンジン(50ps/6.4kg-m)が5AGS及び3速AT、5速MTと組み合わされ、2WDのほかに4WDも設定されるだろう。販売価格も不明だが、ライバルのハイゼットトラック「ジャンボ」(2WD・4ATで119万3400円)がベースモデル(ハイゼットの上級モデル「エクストラ」)に対し12万円程度の価格上昇となっている点を参考にすると、スーパーキャリイ Xが119万円前後~、Lは106万円前後~の価格設定が予想される。

※画像はスズキ ティザーサイト(http://www.suzuki.co.jp/car/carry/teaser/)より引用

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筆者オートックワン 編集部
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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