最強軽バンおすすめ3選|流行りの車中泊にもうってつけなモデルやメリット・デメリットを徹底解説【2024年】

  • 筆者: MOTA編集部
  • カメラマン:小林 岳夫/島村 栄二/茂呂 幸正
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手頃な価格で、仕事でも趣味の相棒としても活用しやすい軽バン。近年では車中泊でのニーズもあり注目のジャンルとなっています。

メーカーも力を入れており、新型車も続々と登場していますが「普通の軽自動車と何が違うの?」と思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では軽バンのメリットデメリットやおすすめの軽バンを徹底解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 軽バンとはどんな車なのか
  2. 軽バンのメリットとデメリット
  3. おすすめ軽バンその1:ホンダ N-VAN
  4. おすすめ軽バンその2:スズキ スペーシアベース
  5. おすすめ軽バンその3:ダイハツ アトレー
  6. まとめ|軽バンならではのレイアウトがある! 車中泊にも活用しやすい

軽バンとはどんな車なのか

軽バンとはどんな車なのか、ご存知ない方も多いでしょう。

ホンダ N-BOXや、ダイハツ タントといった軽乗用車のスーパーハイトワゴンと軽バンは見た目だけでは大きな違いはありません。ボディサイズもほぼ同じで、広い室内空間も確保しています。

では、軽バンと普通の軽自動車で異なる点は何かというと、法律上で軽バンは「軽貨物自動車」に、軽自動車は「小型乗用車」に区分されていることが挙げられます。

ナンバープレートでは「4ナンバー」「6ナンバー」が軽貨物自動車、「5ナンバー」「7ナンバー」が小型乗用車となります。

通常の軽自動車と軽バンのレイアウトの違い

軽乗用車のスーパーハイトワゴンはエンジンを運転席より前に搭載し、フロントタイヤを駆動させるFF(フロントエンジン・ フロントドライブ)の駆動方式を採用しています。

一方の軽バンは、エンジンを運転席の下にレイアウトするキャブオーバー、もしくはリアシート下に搭載するミッドシップを採用、後輪を駆動させるFR(フロントエンジン・ リアドライブ)もしくはMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)という駆動方式が採用されています。

どうしてこのようなエンジンレイアウトを採用しているのかというと、広い室内空間を確保するためと、取り回しやすさなどの機動性を高めることを重視しているからです。

ただし近年は、ダイハツ アトレーやホンダ N-VANのように、FRベースやFFベースでも十分な荷室空間を確保した商用車も存在しています。

通常の軽自動車と軽バンの装備の違い

「軽バン」というと装備や見た目の地味な印象がありましたが、近年では衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)やアダプティブクルーズコントロール(ACC)といった先進機能を搭載したモデルや内装(インテリア)、外装(エクステリア)にこだわったモデルも販売されています。

660ccという小排気量エンジンを搭載する商用車にもかかわらず、電動パワステや自動変速機そしてエアコンまでを装備するのは他国では類を見ないものとなっており、一部新興国へ積極的に中古車として輸出されるようになっています。

次の項目では、そんな軽バンのメリットとデメリットをご紹介します。

軽バンのメリットとデメリット

軽バンのメリット

軽バンのメリットからご説明しましょう。大きく分けて3つご紹介します。

1. 自動車税が安い

維持費の安さが軽バンを選ぶメリットの一つです。

自動車税は2015年4月1日以後に最初の新規検査を受けた場合、下記のとおりです。

車の種類

軽バン

普通の軽自動車

自動車税

年間6900円

年間1万800円

普通の軽自動車と軽バンを比較すると、1年に5800円も自動車税が安くなります。

しかし、自動車重量税や自賠責保険、高速道路の通行料金は普通の軽自動車と同じです。

2. 荷室が広い

軽バンは、貨物車として荷室を最大にしたとき(後席を倒したスペース)の床面積が0.6平方メートル以上あること、後席スペースよりも荷室の方が床面積が広いことなどの条件を満たしている必要があります。

こうした広々とした空間を、仕事ではもちろん、趣味の車としても使えるのは魅力的です。

3. カスタマイズしやすい

軽バンは用途に応じてカスタマイズしやすいのが特徴です。荷物固定用のフックや棚を新設するのも簡単にDIYでき、後部の車内空間が広いので、キャンパーの架装にも適しています。

カスタマイズするためのアフターパーツやDIY用パーツも豊富に用意されています。

軽バンは車内が人より積載性を優先した作りになっていて、荷物を積み降ろししやすい形になっているからです。

同じボディサイズの普通の軽自動車と比較しても、大きな荷物をたくさん積むことができます。アウトドア趣味を持つ人にとって大きなメリットとなります。

軽バンのデメリット

それでは、軽バンのデメリットについてご説明しましょう。こちらも3つご紹介します。

1. 任意保険料が割高になることもある

軽バンと普通の軽自動車では任意保険の料金を決める仕組みに違いがあります。

一概に比較することは難しいのですが、一般的に普通の軽自動車よりも軽バンの方が年間数千円ほど高めとなっています。

多くのバンがビジネスユースであること、長距離を走る車両が多いことなどがその理由です。

走行距離が長いと、それだけ事故のリスクも高くなります。そのため、任意保険料が高くなりがちです。

また軽バンでは家族特約や年齢条件などが適用されにくいこともあるなど、保険の条件が厳しく設定されていることがあります。

しかし、万が一の事故をリスクを考えると、任意保険に加入することは強くおすすめします。

2. 車検頻度が最初だけ普通の軽自動車と異なる

先ほどご紹介した通り、軽貨物自動車である「4ナンバー」では初回から2年に1回車検を受ける必要があります。

しかし、初回から3年、その後は2年ごととなる普通の軽自動車と比べると異なる点は初回の年数だけで、車検を受ける流れや車検内容なども、大きく変わりません。

しかし、1回の車検で5年弱乗ることができる普通の軽自動車と比べると、車検の頻度が多くなる軽バンは割高になる言えるでしょう。

3. 乗り心地、燃費が悪い

軽バンは最大積載量が設定されている関係で、普通の軽自動車に比べて足回りが硬くなっていることがあります。

バイクなど重い荷物を載せる人には喜ばれるものですが、助手席や後席に人を乗せることが多い人にとってはデメリットと言えます。

そして、普通の軽自動車と軽バンではわずかですが、燃費に差があります。普通の軽自動車であるホンダ N-BOXと軽バンであるホンダ N-VANで比較してみましょう。

全長

全幅

全高

ホイールベース

車両重量

WLTCモード燃費

ホンダ N-VAN

3395mm

1475mm

1945〜1960mm

2520mm

930〜1020kg(グレードによって異なります)

19.8km/L(グレードによって異なります)

ホンダ N-BOX

3395mm

1475mm

1790〜1815mm

2520mm

890〜1030kg(グレードによって異なります)

21.2km/L(グレードによって異なります)

それでは、最近の軽バンを中心にオススメモデルを3台ご紹介していきます。

おすすめ軽バンその1:ホンダ N-VAN

ホンダ N-VANとはどんなクルマ?

ホンダ N-VANは2018年より販売開始しました。同社の人気軽自動車N-BOXのプラットフォームを活用した軽貨物車で、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトにより荷室を低床化し、高さがある荷物でも楽に積載が可能な1台です。

N-VANの魅力は使い勝手の良さ!

運転席以外、リアシートと助手席には「ダイブダウン」機構が採用され、助手席からテールゲートまでフルフラットにするスペースユーティリティを持ち合わせています。

また、助手席側のドアは開口部が大きく取れるセンターピラーレスになっているため、左側から大きな荷物の出し入れを行うことも容易にできます。

さらに、N-VANのディーラーオプションでは、車内の利便性を高める「マルチボード」が用意されています。

ラゲッジ用とリア用の2種類があり、両方のマルチボードを使えば、前席からラゲッジルームまで、ほぼ段差のないフラットな状態にすることが可能です。

マルチボードの耐荷重は、リア用が100kg、ラゲッジ用が200kgあるため、マルチボードの上に布団を敷いて大人が寝転んでも安心。さらに、マルチボードの下には高さ約21.5センチの空間があり、荷物を収納することもできます。

ホンダ N-VAN主要スペック

車種名

N-VAN

全長×全幅×全高

3395mm×1475mm×1945mm

燃料消費率(WLTCモード燃費)

17.0~19.8km/L(グレードによる)

ホンダ/N-VAN
ホンダ N-VANカタログを見る
新車価格:
133.8万円195.9万円
中古価格:
50.1万円350万円

おすすめ軽バンその2:スズキ スペーシアベース

スズキ スペーシアベースとはどんなクルマ?

続いて紹介するのは、2022年8月26日に商用車の積載性や広い荷室空間、使い勝手のよさと、乗用車のデザインや快適性、運転のしやすさを融合した新型軽商用車として登場したスズキ 新型スペーシアベースです。

スペーシアベースのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1800mm(XF)/1785mm(GF)、ホイールベース2460mmです。

スズキ スペーシアベースは車中泊に適した荷室の使い勝手が魅力!

スペーシアベースの特徴は、先述のホンダ N-VAN同様に軽乗用車ではなく、4ナンバー車として届け出される軽商用車になることです。外観を見ると、フロントマスクは、改良前のスペーシアカスタムに準じた形状で、ブラックに塗装されています。ホイールや外側のドアハンドル、上級のXFに装着されるルーフレールなどもブラックです。

スペーシアベースの内装(インテリア)・室内空間については、フロント側は軽乗用車のスペーシアに準じた形状です。

注目されるのは荷室で、商用車なので後席のサイズが小さく、コンパクトに格納できます。格納された状態では、荷室長は1205mm、荷室幅は1245mm、荷室高が1220mmの空間になります。

さらにスペーシアベースは、荷室にセットするマルチボードを採用しました。3段階の高さ調整が可能で、これを下段にセットすると、荷室の床からマルチボードまでの高さが165mmになり、この状態で前席を後方にリクライニングさせると、マルチボードと繋げられます。

車内が広い空間になり、車中泊も行いやすいです。ディーラーオプションのリラックスクッションを上に被せると、表面のデコボコが抑えられ、さらに快適に就寝できます。この状態では、マルチボードの下側が荷物の収納スペースになり、就寝時でも荷物の整理がしやすいです。

スズキ スペーシアベース主要スペック

車種名

スペーシアベース

全長×全幅×全高

3395mm×1475mm×1785mm

燃料消費率(WLTCモード燃費)

19.9~21.2km/L(グレードによる)

スズキ/スペーシアベース
スズキ スペーシアベースカタログを見る
新車価格:
147.2万円174.5万円
中古価格:
111万円225.7万円

おすすめ軽バンその3:ダイハツ アトレー

ダイハツ アトレーとはどんなクルマ?

続いて紹介するのは、2021年12月下旬にフルモデルチェンジを行ったダイハツ アトレー。

先代アトレーは、同社の軽商用バンのハイゼットカーゴをベースにした5ナンバー規格の軽乗用車でしたが、新型からはハイゼットカーゴ同様4ナンバー車の軽商用バンになりました。

ダイハツ アトレーはほぼ完璧なフルフラットが可能!

アトレーは先述のホンダ N-VANやスズキ 新型スペーシアベース同様、軽商用バンながら軽乗用車のワゴン感覚で、内外装ともにメッキやシルバーの装飾が多いのが特徴。外観は一見して軽商用車のような簡素なイメージはありません。

そんなアトレーの荷室はボックス状の空間で広いです。後席は床面へ落とし込むように畳めるので、2名乗車時には平らなスペースに変更できます。2名乗車時の荷室長は1820mmとされ、軽自動車でありながら、車中泊にも便利。また、新型では荷台フロアのフラット化や側面の凹凸も低減されており床面はほぼ完璧なフルフラットとなるのが魅力です。

ダイハツ 新型アトレー主要スペック

車種名

ダイハツ アトレー

全長×全幅×全高

3395mm×1475mm×1890mm

燃料消費率(WLTCモード燃費)

19.0~19.7km/L(グレードによる)

ダイハツ/アトレー
ダイハツ アトレーカタログを見る
新車価格:
156.2万円182.6万円
中古価格:
19.8万円459.8万円

まとめ|軽バンならではのレイアウトがある! 車中泊にも活用しやすい

荷物を運ぶことに特化して進化してきた軽バンですが、ビジネスシーンに加え、趣味などで軽バンを活用する人も少なくありません。

現在では軽バンならではの使い勝手の良さが一般ユーザーにも広がり、少しずつ軽バンのモデルが増えてきています。

とくにコロナ禍で「三密」を避ける動きが強まり、車中泊などのアウトドアニーズが高まっていることや、テレワークの広がりから軽バンに注目が集まっているようです。

一方で、軽貨物車としての扱いになることから、普通の軽自動車と軽バンを比べると使い勝手が変わる部分もあります。購入を検討される方は、ぜひ一度試乗などを経て、普通の軽自動車と軽バンの違いも感じてみてください。

【筆者:MOTA編集部 カメラマン:小林 岳夫/島村 栄二/茂呂 幸正】

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筆者MOTA編集部

MOTA編集部。現在総勢9名で企画・取材・原稿作成・記事編集を行っています。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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