進化型アウディ R8 LMSが発進!
アウディAGによるGT3カスタマー スポーツ プログラムは、プライベートチームへのデリバリーが始まり、新しいステップへと踏み出した。
4月中旬までに、ニュルブルクリンクとスパフランコルシャンでの24時間レースを含む数々の国際/国内レースへ年内参戦を計画しているプライベートチームに、20台のアウディ R8 LMSが引き渡される。
全76大会出場のうち23回の優勝と3つのチャンピオンシップを獲得し大成功を収めた2009年のデビューイヤーを経て、2年目となった今年、アウディ R8 LMSのプライベートチームへのデリバリーが計画通りスタートした。R8 LMSが届けられた最初のチームは、英国のユナイテッドオートスポーツチームで、先週、最初の2台がデリバリーされた。
完璧なレースカーを供給するために、アウディ スポーツはGT3レギュレーションへの対応を強化し、昨年モデルに対して数々の技術的改良が施された進化型R8 LMSのFIAホモロゲーションを取得する計画としている。。従来モデルはアップデートキットを装着することにより、進化型と同等のレベルに引き上げることが可能で、これによりプライベートチームも競争力を維持することが可能となる。
アウディ スポーツの責任者Dr ヴォルフガング・ウルリッヒは「進化型の開発において、我々はサービスインターバルの延長と、メンテナンス性の向上に主眼を置いてきました。進化型バージョンには、昨シーズンにパートナー達と得た教訓が存分に注ぎ込まれています。プライベートチームに優れた信頼性と扱いやすさを提供することで、アウディブランドの高い品質基準を証明することができると確信しています」とコメント。
シャシーとサスペンションに改良が施された他、非常に高い気温の中でもR8 LMSが問題なく走行出来るように、エンジン冷却システム能力も大きく向上している。エレクトロニクスやエクゾーストシステムも、レース用にさらに最適化されている。特に、新開発されたレース用6速ミッションはメンテナンス性が優れており、ミッション本体を下ろさずにハウジングを開けることで、内部の摩耗部品の状況を点検することが出来る。
ここ数ヶ月間、進化型アウディ R8 LMSは、数々のサーキットや試験装置を使って行われた広範囲に渡るテストを受け、長距離走行テストではその耐久性が証明された。
付加価値税を含まない最新型アウディ R8 LMSの価格は、298,000ユーロ(約3,676万円)。2010年の生産分はすでに完売。2011年生産車輌のデリバリーは、本年末から開始される。
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