X6にフルハイブリッド、BMW ActiveHybrid X6
BMWは、BMWとしては初のフルハイブリッド車「BMW ActiveHybrid X6(アクティブハイブリッド X6)」を発表した。直噴ガソリン4.4リットル V8ツインターボに2つのモーターを組み合わせ、量産ハイブリッド車としては最強の最大出力480ps、最大トルク79.5kgmを発生。燃費はベース車両に対して20%向上させている。
ベースグレードは、xドライブ50i。ハイブリッド仕様のエンジンは、50iと同じ直噴ガソリン4.4リットル V8ツインターボ。エンジン単体での最大出力は、400ps/5,500-6,400rpm、最大トルクは62.2kgm/1,750-4,500rpm。ハイブリッド仕様は、エンジンに2基のモーターを追加。主に低速用が91ps、26.6kgm、高速用が86ps、28.5kgmのスペックとなる。結果、トータル出力は480ps、79.5kgmという圧倒的パワーを獲得。BMWは、量産ハイブリッド車で最強のパワーと述べている。
このパワーは、3つの遊星ギアと4つのマルチプレートクラッチで構成する「7速ツーモードアクティブトランスミッション」(ECVT)と、4WDの「xドライブ」を介して路面に伝えられ、0-100km/h加速5.6秒、最高速250km/h(リミッター制御による)の卓越したパフォーマンスを発揮する。
2次電池はリチウムイオンではなく、液冷式の高圧ニッケル水素バッテリーで、荷室フロア下にレイアウトされる。蓄電容量は2.4kWhにとどまる。それでも、車両重量2.5tに迫るヘビー級のX6を最大約2.6km、最高速60km/hでゼロエミッション走行させる。アイドリングストップや回生ブレーキも装備された。
アクティブハイブリッドX6の燃費は「50iグレードの約20%増」と公表している。CO2排出量は、50iグレードの299g/kmから231g/kmへと、約23%改善。排出ガス性能はユーロ5と米国のULEV2に適合している。
外観上はハイブリッド車を見分ける目立った特徴はない。フロントドアやテールゲートのトリムバーが、エコをイメージさせるブルーウォーターメタリックで仕上げられている。
アクティブハイブリッドX6は、9月に行なわれる第63回フランクフルトモーターショーで正式発表される。
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