シトロエン「C4 FEEL BlueHDi」発売 ~クリーンディーゼル搭載で279万円~

プジョー・シトロエン・ジャポンは、シトロエン「C4」にPSA最新のクリーンディーゼルエンジンBlueHDiを搭載、「C4 FEEL BlueHDi」として7月12日より発売する。

なお、「グランド C4 ピカソ BlueHDi」および「C4 ピカソ BlueHDi」は2016年内の導入を予定、そして、ガソリンモデルも引き続き販売される。

シトロエン「C4 FEEL BlueHDi」

PSAグループはディーゼルエンジンの開発に長い歴史を持ち、すでに1922年にはプジョーによる初のディーゼルエンジンでのテスト走行を開始、シトロエンでは1933年に「ロザリーIV」がディーゼルで時速109kmという速度記録を樹立、国内にも1979年にシトロエン「CX」にディーゼルを搭載して導入、欧州の厳しい排出ガス規制に適合する、クリーンで効率のよいディーゼルエンジンを各ブランドのモデルに搭載し市場をリードしてきた。

その集大成ともいうべきエンジンがBlueHDiである。2013年9月からすでに累計生産100万台を突破しているこのエンジンが、PSAグループの3ブランド全9モデルに搭載され、ついに日本市場へと導入される。シトロエンではいち早く「C4」に導入、搭載される1.6L直列4気筒SOHCディーゼルターボエンジンは、最高出力120ps、最大トルク300Nmを発生。クリーンでエコ、そしてパワフルなパワートレインを搭載して、「FEEL」というグレード名で誕生する。

PSAグループのクリーンディーゼルエンジン「BlueHDi」の主な特長

◆CO2排出量を約15%軽減し、燃料消費量を約25%(20.2km/L)改善した環境性能

◆AdBlue(尿素水溶液)式SCR(Selective Catalytic Reduction)によりNOx90%、PM99.9%を除去、最新の欧州排ガス基準Euro6および日本のポスト新長期規制に適合したクリーン技術

◆最高出力120ps、最大トルク300Nm、トルクフルで力強い走り

◆戦略的価格設定に加え、エコカー減税100%適用購入費用とランニングコストを軽減した優れた経済性

1.6L BlueHDi

▼PSAグループ BlueHDi ディーゼルエンジンの特長

(1)欧州と日本の環境基準に適合したPSAグループ独自のクリーンテクノロジー

BlueHDiは、3つの排気制御メカニズム=1. 酸化触媒装置、2.SCR(選択還元触媒)、3.DPF*(微粒子フィルター)を搭載することで、ディーゼルからの排気汚染物質量を常時大幅に削減することを実現している。同じ性能のガソリン車と比較した場合、燃料消費は25%、CO2排出量は15%低減する。

またSCRにAdBlue**を使用することでNOx(窒素酸化物)を90%削減、さらにDPFの上流(エンジン側)にSCRを配置することによってエンジン始動直後(低温時)から迅速にNOx除去が可能となりDPFの効率を高めている。加えてDPFのコンパクト化やCO2排出量の低減にも貢献。これは多くの特許を取得したPSAグループ独自のテクノロジーで、世界で初めてDPFを採用した経験と技術蓄積が活かされている。

*DPF(Diesel Particulate Filter)PSAグループ独自のテクノロジーによるDPFは、走行環境、粒子の大きさを問わず、エンジン始動後ただちにほとんどの粒子状物質を除去する。フィルター内に粒子状物質(すす)が溜まると、電子制御によって排気温度が高まりすすは再燃焼、フィルター内のPMを99.9%取り除く。その際、フィルターは再生されるので特別なメンテナンスは必要ない。排ガスのクリーンさは清潔な室内の空気にも匹敵する。

**AdBlue(尿素水溶液)AdBlue(尿素水溶液)は、トランクルーム下のタンクに貯蔵される。1年または10,000kmを目安に、販売店での点検・補給を推奨する。その後、残りの走行可能距離が2400km以下となった場合、警告ランプと残りの走行可能距離の表示によって、補給の必要性を知らせる。

(2)効率的な燃費を実現

シトロエン「C4 FEEL BlueHDi」

コモンレール式高圧噴射システムを持つ4気筒ターボディーゼルエンジンは、高圧縮比のシリンダー内に、サプライポンプ~コモンレールを介して最大2,000バールの高圧燃料を直接噴射、可変ジオメトリーターボチャージャーの効果と併せて、低回転域から力強いトルクと優れた燃費性能を発揮する。内部摩擦低減(ピストン・リング/ライナーとエンジンオイル)、可変出力オイルポンプの最適化、冷却用サーモスタットの制御、約4kgの軽量化を実現したアルミ製シリンダーヘッド&ブロックなど、様々な燃費向上対策が採用されている。

さらに新世代の6速オートマチックトランスミッション「EAT6*」や、信号待ちなどで自動的にエンジンが停止し再始動するストップ&スタートシステムの搭載により「C4 FEEL BlueHDi」の燃料消費量はガソリンモデルに比べて飛躍的に向上、20.2km/Lを実現している。

*EAT6(Efficient Automatic Transmission)トルクフルなBlueHDiとの相性がよく、クイックかつスムーズなシフトチェンジを可能にするアイシンとの共同開発によるオートマチックトランスミッション。ギヤレシオをガソリンよりも、さらにハイギヤード化することで同一速度域でのエンジン回転を下げ、新開発のクラッチによってロックアップ領域を拡大、トルクコンバーターのスリップロスを低減させている。ミッション全体のフリクションロスもさらに低減し、マニュアルトランスミッションとほぼ同等のエネルギー伝達効率を追求することによって、スムーズで省燃費、静粛性を高めた。組み合わされるストップ&スタートはオルタネーター方式で、クイックで静かな再始動が可能。

(3)トルクフルな動力性能

低回転から大きなトルクを発生させる動力性能もBlueHDiの大きな魅力である。「C4 FEEL」に搭載される1.6Lエンジンは、最大トルクは1,750rpmで300Nmを発生、ガソリンエンジンモデルと比べ+30%と大幅に向上、加速性能に優れ、今までにないドライビングプレジャーをもたらす。

(4)購入費用とランニングコストを軽減した優れた経済性

BlueHDiは全車クリーンディーゼルで、エコカー減税対象車である。減税率は重量税、自動車取得税が100%、自動車税は概ね75%、取得費用や車検時の費用が大幅に軽減される。さらに燃料である軽油はハイオクガソリンに比べ大幅に安価である。低燃費で燃料価格も節減できるBlueHDiは、日常のランニングコストにも大きなメリットをもたらす。さらに「C4 FEEL」では279万円という戦略的な本体価格を実現、免税メリットにより登録諸費用を含めた総支払額が300万円以下に収まるという、身近で購入しやすい価格設定とした。

シトロエン C4

シトロエン「C4 FEEL BlueHDi」
シトロエン「C4 FEEL BlueHDi」

2011年にフルモデルチェンジされた「C4」は、スタイリッシュでエレガントなデザインと、快適な室内空間、そしてシトロエンらしいしなやかかつ軽快なドライビングに定評がある5ドアハッチバックモデルである。

「C4」は、取り回しのよいコンパクトで個性的なフォルムが特長的だが、2015年9月のヘッドライトのリファインにより、さらに精悍でモダンなフロントフェイスとなった。引き締まったシャープなデザインのハロゲンヘッドライトには、LEDランプが組み合わされる。さらにシトロエン独自の3Dライトを採用したリアコンビネーションランプや、ボディサイドを流れる水平基調のラインなども「C4」のスタイリングを印象づける。

シトロエン「C4 FEEL BlueHDi」

また、「C4」は、ボディサイズを最小限にとどめながらスペース効率を高めることで室内空間をより一層ゆとりあるものにしている。大人4人がゆったりくつろげるキャビンスペースと余裕あるラゲッジルームを実現。トランクルームの容量は380L(VDA方式)とクラス最大級、荷室幅も最大で1,027mmを実現した。また6:4の分割可倒式のリアシートによって、スキーやサーフボードなどの長尺も収納可能だ。

さらに安全で快適な運転操作のために視認性の高いデジタル+アナログメーターを採用、他にも急な坂道での発進時にブレーキペダルから足を離しても自動的に車両の動きを2秒間静止させるヒルスタートアシストや、雪道や悪路など滑りやすい路面でのグリップを高めるインテリジェントトラクションコントロールなどドライバーをサポートする装備も充実している。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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