グッドイヤーが全方向に移動できる「球型タイヤ」を発表!

Eagle-360

グッドイヤーは、『ジュネーブモーターショー2016』において、自動運転の未来を塗り変える可能性を秘めた、新しいコンセプトタイヤ2種を発表した。

【コンセプト】

1.球形の未来志向型タイヤ「Eagle-360」は、自動運転化の社会を見据えた、「機動性」・「通信接続性」・「バイオミミクリー(*1)」という特徴を持つデザイン。

2.先進センサー技術と対摩耗技術が特性の「IntelliGrip」は、自動運転車を早期に普及させるためのソリューションとなります。

これら2種のコンセプトタイヤは、最近の調査で示されている通り、自動運転に対する消費者の大きな懸念である「安全性」を念頭に置いて設計された。自動運転化と安全性へのニーズが今後急速に高まるという予測を先見的に反映したものである。

同社シニア・バイスプレジデント兼最高技術責任者のジョセフ・ゼコスキー氏は「自動運転においてはドライバーによる車両への介入は減る傾向にあり、その為、路面に接する唯一のパーツであるタイヤは今まで以上に重要な役割を担うことになります。これらのコンセプトタイヤは、既存の枠を超える独創的なプラットフォームの提供、そして次世代技術の土台として2重の役割を果たすことになるでしょう」と述べている。

(*1)バイオミミクリー(bio-mimicry)=生態模倣性:自然界の生物、生態系を模倣・参考にし、学問や技術に反映させるという考え方

Eagle-360

球状に設計されたEagle-360は「機動性」・「通信接続性」・「バイオミミクリー(生態模倣性)」が特徴。それにより将来の自動運転の安全性の向上に寄与する。

機動性:すべての方向に移動できる多方向性により、運転者及び同乗者の安全性が向上。さらに、隙間のない駐車場や街中の狭い道路など限られたスペースへも対応が可能。

通信接続性:埋め込まれたセンサーが車両制御システム及び周りの車両に対して、路面状況や気象状況を伝達することにより安全性が高まる。さらに、空気圧&トレッド監視システムがタイヤの摩耗状態を管理し、走行距離を伸ばす。

磁気浮揚(リニアモーター)方式:タイヤと車両の接点に磁気浮揚方式を採用することで、搭乗者がスムーズで静かな乗り心地を楽しむことが出来る。

バイオミミクリー(生物模倣性):自然界からヒントを得たトレッド設計は、ブレインコーラル(*2)のパターンを模倣し、天然のスポンジのように作用する。ドライな状態では硬く、ウェットな状態では柔らかくなる設計により優れた運転性能を発揮。またハイドロプレーニング現象の防止にも寄与する。

(*2)ブレインコーラル:脳サンゴ=見た目が脳みそ状であることから名がついたサンゴの一種

IntelliGrip

IntelliGripは、センサーで路面状況と天候を感知し、車両システムにその情報を伝達するよう設計されている。それにより安全性及び走行パフォーマンスが向上する。

センサーで路面状況を感知:先進センサー技術および専用設計のトレッドにより、路面状況及び気象状況を感知。

アクティブ・ウェア(耐摩耗性)テクノロジー:タイヤと車両の状況をリアルタイムに評価する最先端のアクティブ・ウェア(耐摩耗性)技術を採用している。

カスタム・アルゴリズム:グッドイヤーが開発した独自のアルゴリズムにより、空気圧やタイヤの温度といった変動要素を定義づける。

路面状況に適応:タイヤが〝雨で濡れている”又は〝滑りやすい”と感知すると、車載システムが状況に合わせてスピードを調整。それにより、制動距離の短縮、確かなコーナリング、操縦安定性の向上、更には衝突防止機能のサポートも実現する。

車両技術適合:グッドイヤーは多数の車両メーカーと協働し、横滑り防止装置(ESC)・ブレーキ制御システム及びサスペンション制御システム等の機能との関連性を強化し、車両メーカー側のニーズに適合させるための取り組みを実施していく。

ジョセフ・ゼコスキー氏は「これら2種のコンセプトタイヤは、まだ将来に向けたアイデア段階ではありますが、グッドイヤーの革新的な戦略と、スマート&セーフモビリティ社会の実現に向けたビジョンを示すものです」とコメントした。

IntelliGrip

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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