マクラーレン、初のテーラーメイドモデル「625C」を発表

McLaren12Cを受け継ぐモデル

マクラーレン「625C」

名門F1チーム、マクラーレンのグループ企業であるマクラーレン・オートモーティブは、アジア市場に向け初のテーラーメイドモデルとなる「625C」を発表した。

625Cは、アジア市場の熱心なスポーツカーファンのニーズへきめ細やかに応えるため、マクラーレンブランドを証明するパフォーマンス重視のセッティングはそのままに、一層リファインされたデザインを採用。クーペとスパイダーの2タイプのモデルから選べる625Cの先駆的な新しい機能は、東京そして大阪のショールームで体感することができる。

625Cは、クーペとスパイダーの2タイプのモデルを発売予定。クーペは固定ルーフとガラス製のエンジンカバーを備え、スパイダーは17秒に満たない時間でルーフ開閉可能な2ピース型リトラクタブルハードトップ(RHT)を搭載。このRHTは停止状態、もしくは30km/h以下での走行時に操作可能である。また、625Cスパイダーはルーフ開放時にもキャビンを快適に保つシステムとして、外部のノイズを考慮したオーディオ音量調整機能と、外気温に応じて室温を調整するクライメートコントロールを650Sスパイダーから受け継いでいる。

マクラーレン製3.8リッターV8ツインターボエンジンを搭載

マクラーレン「625C」

「625C」という名称は、搭載しているマクラーレン製3.8リッターV8ツインターボエンジンから発せられるハイパワーな出力に由来する。ドライバーの感性を刺激する625PSの強靭なパワーを、「650S」と「P1」に投入されている数々の先進技術が補完している。

625Cに採用される7速デュアルクラッチ式SSGトランスミッションは、フルオートマチック、ステアリングホイールのパドルシフトスイッチによるセミオートマチック、もしくはフルマニュアルから操作を選択可能。ハイパワーなエンジンとトランスミッションを組み合わせた625Cは、0-100km/hをわずか3.1秒で加速、さらに200km/hまでの加速も8.8秒(クーペモデル)という驚異の加速を実現する。効率性を高めた625Cの最高速度は650Sと並ぶ333km/h(スパイダーモデルは329km/h)を記録し、CO2排出量も650Sと同等の275g/kmに収めている。

快適な乗り心地を追求

625Cの末尾の‘C’は「Club(クラブ)」を意味しており、都市部のカーライフに求められる細やかなリクエストに応えうるスーパースポーツカーとしてのステータスを強調している。新たに改良が加えられたダンパーとメカニカルバランスのチューニングによって快適な乗り心地はさらに高められている。都市生活者のために特別に仕立てられた625Cのリアサスペンションはスプリングレートが下げられており、プロアクティブシャシーコントロール(PCC)で「ノーマルモード」を選択した場合、サスペンションは「快適な乗り心地」のために最適化される。もちろん「スポーツモード」や「トラックモード」で求められる操作性やパフォーマンスに関わる部分には妥協を許していない。

F1譲りのアクティブエアロダイナミクスも更に向上

マクラーレンの「Form follows function」というデザイン哲学に従い、625Cについても他のマクラーレン最新モデル同様のデザインが表現されている。P1にも搭載されているF1譲りのアクティブエアロダイナミクスについても、さらに機能と性能を向上すべく改良が施されている。大型リアディフューザーと連動するマクラーレンエアブレーキは、リアのダウンフォースレベルを最適化しており、複雑化している現代の都市交通のあらゆる状況下でも優れた機能を発揮し、高い安定性を実現できるようカスタマイズ。また、ディヘドラルドアのクリーンなラインは1990年代のMcLarenF1に採用されて以来、すべてのマクラーレンに共通するアイコニックな特徴だが、ターニングベインとしてエンジン冷却の効率を高めている。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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