日産 新型リーフ 電費(燃費)レポート|航続距離はどこまで伸びたのか、2代目リーフを街乗りから高速道路まで徹底検証!(3/6)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:小林 岳夫・茂呂 幸正・永田 恵一
日産 新型リーフ 郊外路での電費(燃費):8.1km/kWh
日産 新型リーフ実電費|郊外路編 | ||
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バッテリー容量 | 実電費 | |
新型リーフ | 40kWh | 8.1km/kWh |
初代リーフ | 30kWh | 8.3km/kWh |
シャープな身のこなしが増し、運動性能がアップ
郊外路での新型リーフの電費は先代リーフと同等であった。新型リーフはバッテリー容量が大きくなっていることもあり、平日は主に通勤に使うという使用パターンなら、毎日の帰宅後に充電すれば不便なく余裕を持って乗れるだろう。
なお、ほぼ満充電のバッテリー残量97%から郊外路編を終えた時点の走行距離は174kmで、その時のバッテリー残量は29%、残り走行可能距離は84kmだった。
重量物であるバッテリーを床下に積む電気自動車は重心が低い上に、衝突した際にバッテリーを強固に守る必要がありボディ剛性も高くなるため、運動性能は自ずと高くなるケースが多い。先代リーフもそうで、筆者は先代リーフのゆるキャラのような見た目からは想像もできないシャープな身のこなしに敬意と親しみを込めて、「動けるデブ」という愛称を付けていたが、新型リーフはそのシャープさがさらに増していた。
新型リーフでワインディングロードを走ると、ハンドルに伝わる重みというかシッカリ感がもう少しあってもいいように感じるのは先代リーフと同じだが(ここは東京モーターショーに出展され、近々市販されるリーフニスモに期待だろうか)、このクラスとしては重い約1500kgの車重にも関わらず、先代リーフ以上の重心の低さを感じながら軽快にグイグイと曲がり、目が覚めるようだった。
新型リーフのシャープな運動性能を体験し、筆者は精悍なスタイルになった新型リーフに「カッコ良くなった動けるデブ」という愛称を付けたくなった。
また新型リーフで話題となっているe-ペダルは、ワインディングロードでもオンにすると減速やコーナーでのアクセル操作がしやすくなり便利に感じた。
乗り心地も路面の凹凸の大きさや荒れ方によっては僅かな硬さを感じることはあるものの、路面の凹凸の形状や大きさによっては上品な「コトン」という音を伴いながら、路面の凹凸を通過するのが気持ちよく感じることもあるほどしなやか。全体的には「乗り心地のいい車」と評価でき、中期モデル以降の先代リーフに比べると確実に良化している。
ちなみにテストに使った17インチタイヤを履く新型リーフは、タイヤの指定空気圧が前後輪とも250kPaと高めなので、若干空気圧を低くすると乗り心地が良化することも考えられる。
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