日産 新型リーフ 電費(燃費)レポート|航続距離はどこまで伸びたのか、2代目リーフを街乗りから高速道路まで徹底検証!(4/6)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:小林 岳夫・茂呂 幸正・永田 恵一
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日産 新型リーフ 高速道路での電費(燃費):7.6km/kWh

日産 新型リーフ実電費|高速道路編
バッテリー容量実電費

新型リーフ

40kWh

7.6km/kWh

初代リーフ

30kWh

8.2km/kWh

動力性能と静粛性の向上が印象的

新型リーフの高速道路での電費は、先代リーフに対し若干劣る結果となったが、これは気候や交通の流れなどによる走行条件の違いによるものだろう。

いずれにせよ新型リーフのバッテリー容量40kWh搭載車は、高速道路なら満充電でスタートし220~240kmの走行が可能と思われる。ペースによっても異なるが、2時間~3時間に1回急速充電を兼ねた休憩を取りながらの長距離移動ができるだろう。

なお、ほぼ満充電のバッテリー残量97%から高速道路編を終えた時点の走行距離は124kmで、その時のバッテリー残量は49%、残り走行可能距離は137kmだった。

高速道路を新型リーフで走ると、動力性能と静粛性の向上が印象的だった。

まず動力性能は、アクセルを半分程度しか踏まない普通の乗り方であれば先代リーフと同等だ。しかしアクセルを深く踏むと、制限速度まで一気にスピードが乗る電気自動車らしい加速感は先代リーフと同じながら、スピードの乗りが明確に速い。さらに、スピードの伸びも衰えず、エンジン車でいうなら中高回転域のパワーが大幅に増しており、スペック通りの動力性能の向上を確認できた。実用域の加速力は、標準的なエンジンを搭載するライバル車の中でトップクラスなのではないかと思う。

静粛性もロードノイズが大幅に小さくなっている点を主に、モーターの「キーン」という音も小さくなったことから大きな向上を確認できた。ただ静粛性が向上した分、風の音(風切音ではない)やトラックなどの周りを走る車の音が気になるようになったのも事実で、「車が静かになると他の音が気になってしまう」というのは、元々静かな電気自動車にとっては普通の車以上にイタチごっこのようなものなのかもしれない。

高速道路ではプロパイロットも試してみた。プロパイロットは、セレナに搭載された時には先行車の追従が遅れがちで、レーンキープの際のハンドル操作の滑らかさに欠けるなど、完成度の低さにガッカリしたものだ。しかし、セレナの次に搭載されたエクストレイルのマイナーチェンジモデルでは、完成度が劇的に向上し、積極的に使いたくなる運転支援システムに成長しており、新型リーフのプロパイロットも楽しみであった。

気になる新型リーフのプロパイロットだが、電気自動車自体が加減速のレスポンスに優れるため、先行車追従型のACCとの相性がいい。そのため、先行車に対する追従が非常にスムースで、先行車や道路の白線の認識も早い。さらに、レーンキープ機能もまずまず車線の中央をキープしている上に、高速道路の緩いカーブなら対応することが多いなどさらに完成度が高くなっている。新型リーフを買うならぜひプロパイロット付きを勧めたい。

今回のテストでは、激しい渋滞に遭遇したことで、リーフに搭載されるプロパイロットの武器となっている停止まで対応するACCに加え、渋滞中のレーンキープ機能も試すことができた。

渋滞中のレーンキープ機能が働くスピードは時速10キロ程度までという結果になった。高速道路の渋滞だと時速10キロしか出ないということは少ないのを考えると、もう少しレーンキープ機能が作動するスピードの範囲を広げて欲しいところではある。それでもペダルを含め、ハンドルを軽く持ちイザという時に対する構えをしていれば、激しい渋滞中クルマに運転を任せられるのは非常に有難かった。

日産/リーフ
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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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