光岡 新型 我流 発表会速報
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:オートックワン編集部
フーガでは難しかった!?
日本のカロッツェリアこと、光岡自動車は11日、同社のフラッグシップセダンである「我流」の5代目を発表した。先代が2008年のデビューであるから、およそ3年ぶりのモデルチェンジということになる。
5代目新型「我流」は、ベース車に日産のティアナを採用している。もちろん光岡はデザイン面だけの改造を主としている為、動力系に関しては現行ティアナのままだ。
デザインは、従来同様、神殿をイメージしたというデザインが施され、クラシック系のしっとりとした高級感が漂う。ボディはティアナということでFF車設計の為、これまでFR 車ベースであった我流の中でも一番広い室内空間を誇る。
インテリアはティアナからの大幅なデザイン変更はなく、ステアリングホイールの光岡エンブレムを除けば、ほぼそのままと言った印象だ。 グレードはV6 2.5リッターの2WD車が3種類と、4WD車が2種類。そしてV6 3.5リッターの2WD車が1種類の全部で6グレードが設定されており、全車CVTが搭載されている。
光岡デザイン総責任者の青木氏は、「光岡の人間は、古めかしく、血の通ったデザインが好きだ。昔のクルマがそうであったかのように、こういったデザインを美しいと感じ ている。我々がクラシックカーデザインに拘る理由はそこにある」とし、今後もこの方向性を崩さない考えを見せた。
また、今回の我流が日産ティアナを採用した理由について、「これまでの我流はフーガをベースとしてきたが、昨年のフルモデルチェンジで見せた新しいフーガは、あまりに もスポーティデザインで、面構成が特徴的過ぎた。そこで光岡のクラシックカーデザインのポリシーに合致しないという判断からティアナへの変更を行った」と語った。
光岡自動車は今年、タイのバンコクで合弁会社を設立している。これは東南アジア向けの生産工場で、すでに完成済みで稼動もスタートしているという。この工場では主に今回の「我流」と、マツダロードスターベースの「卑弥呼」が生産されており、光岡の河村副社長は記者会見で、「来年度はまず180台の生産出荷を目標としている」と述べた。
ただ、偶然にもティアナは、現在タイでの販売も展開中。つまり我流に関しては既に現地に存在しているクルマを採用することで、日本からわざわざ持ち込んだ際に発生する TAX面での出費も無くせるという利点もあるのだ。これは光岡にとっては朗報といえるだろう。
日本のカロッツェリアは、今後海外でどの様な評価を受けるのだろう。まずはアジア諸国での高評価に期待していきたい。
●25ST(V6 2.5 2WD)¥3,680,000
●25DX(V6 2.5 2WD)¥3,954,000
●25LX(V6 2.5 2WD)¥4,580,000
●25ST(V6 2.5 4WD)¥3,926,000
●25DX(V6 2.5 4WD)¥4,190,000
●35LX(V6 3.5 2WD)¥5,284,000
(ST・・・スタンダードモデル/DX・・・デラックスモデル/LX・・・ラグジュアリーモデル)
※価格は税込表示
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