[試乗]”ミニバン大国”日本でメルセデス・ベンツ 新型 Vクラス「V220d」はどう映るのか(3/5)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂幸正・島村栄二
走り出しから低速域での印象は・・・
しかし、試乗を始めてすぐに感じたのは、決してプラスの印象ではなかった。
今回の試乗はVクラスのラインナップの中でも真ん中の長さを持つ「V 220 d AVANTGARDE long(アバンギャルド ロング)」。
路面が荒れた一般道でゆるゆるとクルマを発進させ、時速10km〜40kmくらいまでをちんたら走っているときは、「な、なんじゃこりゃ?」と激しく動揺したくらいだ。
とにかく振動と音が気になる。
アシが背高ボディのロールを抑えるため比較的硬めにセッティングされているのがその理由。それに箱形の大型ボディが振動を反響させ、ガタンゴトンとそれはもうかしましい。もちろん贅沢装備満載の重量も拍車をかける。
V220dアバンギャルド ロングにはかわいそうなことに、試乗基地となった乗り出しはじめの路面が、近年まれに見るくらいの悪路だったというのもある。舗装が剥がれ、轍も相当なものだった。それを踏んづけるたびにドライバー(私)はハンドルを激しく奪われ、シートの上でジャンプしてしまうかと思ったくらい。空荷の商用バンか!とビックリしたものだ。
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