[試乗]”ミニバン大国”日本でメルセデス・ベンツ 新型 Vクラス「V220d」はどう映るのか(4/5)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂幸正・島村栄二
日本仕様は「BlueTEC」2.2リッターターボディーゼルエンジン1機種のみの設定
今回日本に導入された新型Vクラスにはすべて、日本の排ガス規制「ポスト新長期規制」に適合させるため、日本専用に開発した2.2リッター 直4ディーゼルエンジンを搭載する。
「ブルーテック(BlueTEC)」と言う名のそれは、排ガス規制に対応するため、DPF(粒子状物質除去フィルター)でPM(粒子状物質)を除去した排ガスに尿素水溶液を噴射して、NOx(窒素酸化物)を削減するという排気システムを採用している。
ここで注目したいのは乗り味への影響だ。
アドブルー(AdBlue)と呼ばれる尿素水溶液は、わざわざ尿素水溶液タンクを搭載しなければいけないことから、乗用車では比較的大型のものにしか対応できないというデメリットはあるが、それを差し引いても効果の高いNOx除去システムである。
この後処理によって、出たものをきっちり還元できるという前提があるため、噴射や燃焼に腐心するあまりエンジンの基本性能を犠牲してしまう、ということが起こらなくて済むのだ。つまり、ディーゼルエンジンの美味しいところを余すところなく味わえてしまうんである。電子制御可変ターボチャージャーもよく調教されていてイキナリ感がない。そりゃ気持ちいいに相場が決まっている。
全長5メートルを超える巨体とは思えぬ身のこなしに感激
さらに感激したのはハンドリングの的確さ、それにしっかり付いてくる巨体のまとまり感だ。
大体全長5メートル越え、5,150mmのワゴンである。そんだけ長けりゃさぞ愚鈍なんだろうとも思うのだけど、それこそレーンチェンジなんかでもハンドルを切ったら切った方にスバっ!と見事に後部がくっついてくる。ボディがねじれてモタつくことは微塵もない。まるで従順な犬みたいに、ちゃんとボディの後ろ半分がステアリング様の言うことを聞くのだ。
メルセデス・ベンツらしい高い剛性の賜物と、それからFRレイアウトということも多分に影響している。
[ハンドリングも楽しい!・・・次ページへ続く]
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