メルセデス・ベンツ S500プラグインハイブリッド(PHV)海外試乗レポート/大谷達也(2/2)

  • 筆者: 大谷 達也
  • カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツ S500プラグインハイブリッド(PHV)海外試乗レポート/大谷達也
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現行S400ハイブリッドからダウンサイジング化

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本当に前置きが長くてすいません。本題に入りましょう。

S500PIHのベースは2013年デビューのW222型。というわけで、クルマの内外装はいま街を走っている最新のSクラスとほとんど変わらない。

エンジンはV6 3.0リッターツインターボを搭載。現在発売中のS400ハイブリッドは同じV6でも3.5リッター自然吸気なので、S500PIHになってダウンサイジング化、つまり高効率化されたと言っていい。しかも最高出力は306psから333psへ、最大トルクは370Nmから480Nmへとパワーアップしているので、より力強い走りが楽しめそうだ。

もっとも、S400ハイブリッドとの最大の違いはハイブリッドシステムがパワーアップしたこと。S400ハイブリッドで20kw/250Nmだったモーターの出力とトルクはS500PIHでは85kw/340Nmまで上昇。もう、これだけでコンパクトカーのエンジンと変わらないくらいパワフルに生まれ変わっている。そしてバッテリー容量は0.9kwhから8.7kwhへとボリュームアップ。前述のとおり33kmの“EV走行”を可能としている。

確実に改善された燃費

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PHVになったからといって、使い方に特別なところはほとんどない。S500PIHのハイブリッドシステムには4段階のモード切替があるけれど、これもHYBRIDモードを選んでおけば、不自由することはまずないだろう。

充電用のコネクターはリアバンパー内に収納されている。試乗車には、ヨーロッパの家庭で使われているコンセントにそのまま接続できる充電ケーブルが用意されていたので、日本でも同様の対応が図られると期待したい。充電時間は400V/16Aで2時間、230V/13Aの家庭用電源で2時間45分と発表されている。

では、実際に走らせての印象はどうだったのか? 実は、カタログ上の0-100km/h加速はS400ハイブリッドの6.8秒から5.2秒へと劇的に速くなっているのだけれど、ドイツでも比較的おとなしい走りに終始したせいか、そこまではっきりしたパフォーマンスの差は体感できなかった。

メルセデス・ベンツ S500プラグインハイブリッド

ただし、燃費はバッテリー残量が多い状態で30km/Lオーバー、ほぼ電力を使い切ってしまった状態でも16km/Lを記録していた。S400ハイブリッドで比較的流れがいい首都高速を走らせた際の燃費は12km/Lほどだったので、S500PIH は“裸の状態”の燃費も確実に改善されたといってよさそうだ。

S500PIHは年内にも国内導入される見通し。その際、モデル名はヨーロッパで縁起がいいとされるS500から本来のシステムパワーに見合った数字であるS550へと見直しが図られる予定だという。

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大谷 達也
筆者大谷 達也

1961年、神奈川県生まれ。エンジニア職を経験後、1990年二玄社に就職し、CG編集部に配属となる。以来、20年間にわたり同誌の新車情報、モータースポーツに関する記事を企画・編集・執筆。2010年3月フリーランスとなる。現在もCGの編集・執筆業務に携わる傍ら、ENGINE、GENROQ、東京中日スポーツ新聞、レーシングオンなどにも寄稿。日本モータースポーツ記者会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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