メルセデス・ベンツ SL350 試乗レポート(1/4)
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- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:島村 栄二
こんどのSLはラグジュアリーかスポーティか?
ラグジュアリースポーツの雄、メルセデスベンツSLのルーツは1954年に発表された伝説の名車、ガルウィングスポーツカーの300SLにまで遡る。
SLはその当時使われた鋼管スペースフレームで成功した重量軽減に因んだ「SUPER LIGHT」の略だ。もちろん現代のSLはモノコックボディに、ガルウィングの代わりの電動ルーフトップ、それにオープンでも快適に完備されたエアコントロールによって早くて快適なラグジュアリースポーツに進化している。
2008年に大幅に手を入れられてマイナーチェンジされたSLはヘッドライトを中心としたエクステリアの変更、インテリアのブラッシュアップ、エンジンのチューンアップ、サスペンションの再設定などで、俄然、ライバルに対して魅力を増したクルマになった。
中でもSL350はモデルの中心となるクルマで、改善幅がかなり大きく、ラグジュアリースポーツからスポーツへ軸足を変えたかのような小気味よさがある。
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