なぜ減った? 正月飾りをつけるクルマ

正月飾りは少数派、正月文化の希薄化進む

最近、めっきり正月飾りを付けているクルマが減った。2017年12月28日時点で家の前を通りクルマをチェックしてみたら、100台中2台! もちろん12月31日までに飾るケースも多いだろうけれど、初めて自分のクルマを買った38年前を思い出すと、飾っていないクルマの方が少なかったほど。

>>正月飾りをつけたクルマ(画像9枚)

そこでオートックワンのツイッターでアンケートしてみたところ、434票の内、何と飾る方が少数派。しかも飾らない=89%に対いし、飾る=11%と大差! 28日時点で私の家の周りで2%という数字、珍しくないのかもしれない。参考までに書いておくと、私は家で年越しするマイカーの3台共、正月飾りをしています。

そもそも「なぜ正月飾り」なのかといえば、日本古来の風習といってよい。新年になるとやってくる「年神様」を迎えるという意味合いを持つ。

もちろん信じる信じないは人によって異なるだろう。興味深いことに人類の歴史を見ると、こういった文化を大切にしてきた民族の方が栄えている。

考えてみたら「家の玄関」の正月飾りも驚くほど少なくなった。2017年元日に自宅の近所を散歩してみたら、クルマと同じくらいの割合。これまた30年前なら、飾っていない家の方が珍しかったように思う。お節料理を食べない人の増加などと同じく、正月文化の希薄化の一つと言っていいだろう。

つける場所を間違えるとクルマを傷つけてしまう可能性も

参考までに書いておくと、スーパーなどで自動車用の正月飾りを買えば300円程度。一昔前と比べ大幅に安くなっただけでなく、飾りも凝っており装飾品としても通用するほど。緑のスダレに赤いエビの焼き物という簡易かつオーソドックスなタイプの方が少なくなった。というか、すっかり見かけない。

赤いエビの飾りはフロントグリルなどに付けるのだが、キチンと装着しないと吹き飛んでしまったり、走行風で激しく揺れたりした結果、エビの硬い部分でボンネットを傷付ける(新車に傷付けた経験あり)ことも。最新の飾りは吸盤などで室内に貼るタイプだから、取り扱いも容易。

飾るなら30日に。29日は「二重苦」とゴロが合いダメ。31日だと縁起の悪い一夜飾りということになる。また、昨年の飾りは使わない。新しい年神様を迎える「門」だからだ。300円程度の出資で縁起の良さや気持ちの良さを感じられることを考えたら、継承すべき風習だと思う。

[Text:国沢光宏]

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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