レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの価格やスペックなど、最新購入情報をお届け! V8エンジンを搭載した魅惑の大排気量モデル【2023年】

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2022年8月に日本に導入されたレクサス 新型IS500 “F SPORT Performance(エフ スポーツパフォーマンス)”。V型8気筒5.0Lエンジンを搭載し、481馬力を誇る同社のスポーツセダンです。そんなV8エンジンから成る伸びやかで気持ちの良い加速や官能的サウンドが特徴の新型IS500 “F SPORT Performance”の特別仕様車“F SPORT Performance First Edition(エフ スポーツパフォーマンス ファースト エディション)”にカーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが試乗したので詳しく解説します。
目次[開く][閉じる]
  1. レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスのおすすめポイント
  2. レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスのレビュー・評価
  3. レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンス 基本スペック表
  4. レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの価格
  5. レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの動力源(パワーユニット)
  6. レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの走行性能
  7. レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの燃費
  8. レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの発売時期
  9. レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの外観、ボディサイズ
  10. レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの内装(インテリア)
  11. レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスのボディカラーは全8色展開
  12. レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスはこんな人におすすめ

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスのおすすめポイント

・V型8気筒5.0Lエンジンから成る伸びやかで気持ちの良い加速や官能的サウンド

・スポーティなモデルながら、実用的なセダン

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスのレビュー・評価

総合評価 4.1 ★★★★☆

外観4.7★★★★★
内装4.3★★★★☆
走行性能3.7★★★★☆
運転しやすさ4.3★★★★☆
乗り心地4.0★★★★☆
燃費・維持費3.3★★★☆☆

今のクルマは、二酸化炭素の排出抑制を含めて、燃費性能の向上に力を入れています。これに伴って、乗用車では、大排気量エンジンの搭載を控えるようになりました。排気量の大きなエンジンは、高い動力性能を得られる半面、燃料の消費量も増えるからです。

例えば、ボルボが搭載するエンジンは、全長が4950mm、全幅が1900mmを大幅に超えるLサイズSUVのXC90でも、直列4気筒2Lのターボや電動スーパーチャージャーです。排気量は2Lを上限にして燃費性能を向上させ、パワーが欲しい時には、ターボを作動させる考え方です。

この小排気量化の影響を最も強く受けたのが、V型8気筒エンジンです。以前に比べると、搭載車が大幅に減りました。例えばかつての日産は、フーガ、シーマ、プレジデントにV型8気筒エンジンを搭載していました。それが今では、V型8気筒に留まらず、この3車種自体がすべて廃止されています。

トヨタのランドクルーザーやレクサス LSも、以前はV型8気筒エンジンを搭載していましたが、今はV型6気筒3.5Lツインターボに変更されました。それでもトヨタには、少数ながらV型8気筒が残っています。トヨタブランドでは、VIPセダンのセンチュリーが、V型8気筒5Lエンジンをベースにしたハイブリッドを搭載しています。

またレクサスブランドでは、LサイズクーペのLC500、ミドルサイズクーペのRC F、そしてミドルサイズセダンの新型IS500 Fスポーツパフォーマンスに、2UR型・V型8気筒5Lエンジンを搭載しています。

ただしトヨタでは、新しいV型8気筒の開発は行っていません。従って2UR型は、国産乗用車として、最終世代のV型8気筒になります。

これらのV型8気筒搭載車の中で、最も価格の安い車種は新型IS500 Fスポーツパフォーマンスです。グレードはF SPORT Performance(Fスポーツパフォーマンス)に限定され、価格は850万円です。RC Fの1058万円、LC500クーペの1327万円に比べれば求めやすいです。

しかも新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの動力性能は、RC FやLC500クーペと同程度で、ボディは実用的なセダンになり、価格は前述の通り大幅に安いです。従って最も買い得なV型8気筒搭載車になっています。

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの良かった点

・楽しい、気持ちよいと感じさせる上質な運転感覚

・エンジン回転の上昇に伴って、一層鋭くなる速度の伸び

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの気になった点

・いつ買えるのかが分かりにくく、購入計画が立てにくい

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンス 基本スペック表

グレードエンジン駆動方式最高出力(馬力)/

最大トルク(Nm)

価格(税込)
IS500

“F SPORT Performance”

2UR-GSE

(5.0L V型8気筒)

2WD(FR)481馬力/535Nm850万円
IS500

“F SPORT Performance First Edition”

900万円

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの価格

新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの価格は850万円、特別仕様車の新型IS500 “F SPORT Performance First Edition”の価格は900万円です。

ちなみに新型IS500F スポーツパフォーマンスの価格は850万円ですが、RC FやLC500クーペは、前述の通り1000万円以上です。V型8気筒エンジンを割安な価格で手に入れられるのはアメリカ車で、シボレー カマロSSは、V型8気筒6.2Lエンジンを搭載して価格は848万円です。以前はフォード マスタングのV型8気筒エンジン車なども輸入されていましたが、今はフォードブランドが撤退しています。

欧州車では、メルセデス・ベンツ EクラスをベースにしたAMG・E63S・4マチックが注目されます。V型8気筒4Lエンジンにターボを組み合わせて、最高出力は612馬力、最大トルクは86.7kg-mと強力ですが、価格も2447万円に達します。

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの動力源(パワーユニット)

搭載するV型8気筒5Lエンジンは、最高出力が481馬力(7100回転)、最大トルクは54.6kg-m(4800回転)を発揮します。

ちなみに同社のフラッグシップセダンであるLS500が搭載するV型6気筒3.5Lツインターボは、最高出力が422馬力(6000回転)、最大トルクは61.2kg-m(1600〜4800回転)なので、実用回転域の力強さは、低回転域から高い最大トルクを発生させるV型6気筒3.5Lツインターボが上まわりますが、スポーティカーにとって大切なことは、楽しい、気持ちよいと感じさせる上質な運転感覚です。

この点は新型IS500 FスポーツパフォーマンスのV型8気筒が勝っており、新型IS500 Fスポーツパフォーマンスがこのエンジンを搭載した理由もそこにあります。

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの走行性能

以上の点を踏まえて新型IS500 Fスポーツパフォーマンス・ファーストエディションに試乗すると、V型8気筒の魅力を満喫できました。実用回転域の駆動力に余裕があり、なおかつ7000回転前後の高回転域まで、滑らかに吹き上がります。

しかも4000回転を超えると、エンジン回転の上昇に伴って、速度の伸びが一層鋭くなっていきます。高回転域に吸い寄せられるような回り方です。この回転感覚と、実用回転域の余裕を伴った駆動力を両立させたことが、ターボを装着しないV型8気筒5Lエンジンの特徴です。

走りでは、8速ATも優れた効果をもたらしています。ギヤ比が適度で、高回転域を保つ運転が行いやすいです。変速の所要時間も適度で、リズムに乗った運転が行えます。

新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの車両重量は、V型8気筒の搭載により、後輪駆動の2WDでも1720kgに達します。新型IS300に比べて80kgほど重いです。従って峠道のカーブを曲がる時なども、軽快感が乏しく、若干の曲がりにくさを感じます。

それでもタイヤのグリップ性能は高く、ステアリング操作に対する反応も正確です。エンジンの重さに負けて、車両が旋回軌跡を拡大させる心配はありません。動力性能が高い代わりに、曲がるのが苦手なタイプではないです。

そして下り坂のカーブを曲がっている最中に減速を強いられても、後輪の接地性は高く保たれ、走行安定性を悪化させません。その一方で、カーブを曲がりながら故意にアクセルペダルを踏み込むと、車両の進行方向を適度に内側へ向ける運転も行えます。走行安定性と操る楽しさを両立させたことも、新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの魅力です。

注意したいのは乗り心地で、ほかのレクサス車に比べると硬めです。それでも突き上げる粗さはなく、クルマ好きのユーザーなら、適度な引き締まり感と受け取るでしょう。

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの燃費

高い走行性能の代わりに、新型IS500 FスポーツパフォーマンスのWLTCモード燃費は9km/Lです。直列4気筒2Lターボの新型IS300は12.2km/Lですから、新型IS500 Fスポーツパフォーマンスは約1.4倍の燃料を消費します。さらに2.5Lハイブリッドの新型IS300hは18km/Lなので、これに比べると新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの燃料消費量は約2倍です。燃料をこのように多く消費すると、二酸化炭素の排出量も増えるため、V型8気筒エンジンは廃止の方向に向かっているのです。

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの発売時期

新型IS500 Fスポーツパフォーマンスは北米市場に先行投入され、その後に日本で発売されました。最近のレクサスは抽選によって顧客を選別することが多く、新型IS500 Fスポーツパフォーマンスも同様です。まずは特別仕様車となる新型IS500 “F SPORT Performance First Edition(エフ スポーツパフォーマンス ファースト エディション)”を500台の限定で抽選販売を行い、その後に、一般的なグレードの新型IS500 Fスポーツパフォーマンスを発売します。

今後の動向を2022年12月下旬に販売店に尋ねたところ「IS500Fスポーツパフォーマンス ファースト エディションの抽選販売は終了しています。2023年に入ると、改めて一般グレードの新型IS500 Fスポーツパフォーマンスを発売します。納期などは今のところ未定です」と返答されました。新型IS500 Fスポーツパフォーマンスは「いつ買えるのか」が分かりにくく、購入計画も立てにくいです。

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの外観、ボディサイズ

全長4,760mm
全幅1,840mm
全高1,435mm
ホイールベース2,800mm
タイヤサイズFr:235/40R19

Rr:265/35R19

新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの外観は、大排気量のV8エンジンの存在を感じさせるフード造形や専用ブラックキャリパー、4連エキゾーストマフラーなどによって力強さと迫力を際立たせています。

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスの内装(インテリア)

新型IS500 Fスポーツパフォーマンスのベースとなる新型ISは、比較的規模の大きなマイナーチェンジを受けたものの、基本設計は古いです。カーナビの操作感などにもそれを感じますが、V8エンジンの運転感覚が好きなユーザーには、今でも魅力的なクルマでしょう。

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスのボディカラーは全8色展開

カラー名カラーコード
チタニウムカーバイドグレー

(専用色)

1L8
ホワイトノーヴァガラスフレーク

(専用色)

083
ソニックチタニウム1J7
ソニッククロム1L1
ソニックイリジウム1L2
グラファイトブラックガラスフレーク223
ラディアントレッドコントラストレイヤリング

(専用色)

3T5
ヒートブルーコントラストレイヤリング

(専用色)

8X1

レクサス 新型IS500 Fスポーツパフォーマンスはこんな人におすすめ

現在、新車で販売されているV型8気筒エンジンのラインナップを見ると、割安な新型IS500 Fスポーツパフォーマンス。その運転感覚が好みに合うユーザーにとっては貴重な選択肢でしょう。V型8気筒という大排気量エンジンを搭載したモデルは今後長く販売されるクルマではないので、大排気量エンジンから成る高い走行性能を楽しみたいユーザーは、なるべく早めに行動するのが良いと思います。

レクサス/IS
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新車価格:
481万円900万円
中古価格:
39万円1,195万円

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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