足のニオイが気になる時にクルマの助手席はNG!? 車内に拡散される危険性
これはキツイ!車内空調内気循環悪臭事件
クルマは快適な空間を提供してくれる乗りものです。バスや電車の様にぎゅうぎゅうに押し込まれることも無いですし、好きな音楽を流したり、自分にあった温度調節も可能。しかし、クルマの車内は密室だからこそ気をつけなければいけないこともあります。”ニオイ”です。
いつも乗っている人は気がつかないものですが、初めて乗る人にとって車内のニオイは気になるもの。最悪の場合は気分が悪くなることもあります。
ここでは車内のニオイの原因や最悪の事例を紹介します。
■同乗者の足のニオイ
本格的な寒さ到来。クルマでは必ずエアコンの暖房もしくはエンジンが温まっていれば、送風を使い、車内を温めますよね。車外はどんなに寒くても、車内は快適そのもの。
そんな快適空間が一瞬で地獄の空間に化す可能性があるのです。
寒さが強くなってきたこの時期にAさんは、友人とクルマで人気テーマパークに遊びに行き、一日中、通気性の悪いブーツで歩き回ったそうです。遊び疲れ、帰宅するために駐車場に停めたクルマへ戻り、Aさんの友人は疲れた足をマッサージするため、助手席でブーツを脱いだそうです。
気温も低かったため、AさんはエアコンをオートモードでON。車内を暖めるためオートエアコンは内気循環で車内の空気を循環させ始めたのです。
温かい空気が出始め、Aさんはそろそろクルマを発進させようとした時だそうです。エアコンから放たれた暖かい風が「酸っぱい刺激臭」となって、車内に広がったそうです。Aさんの友人もしばらくすると、自分が原因ということに気づいたようで急にブーツを履き、窓を開け換気をし始めたといいます。
Aさんは、あのニオイは「ヤバかった」と、真剣な顔で話していました。
何故、そんなことになったのでしょうか? 実はカーエアコンの吸気口の位置が関係しています。
カーエアコンの吸気口は基本、助手席に座った人のつま先の上側か右上あたりの部分にあります。今回、Aさんの体験では、友人の方がブーツで蒸れた足を助手席で伸ばし、吸気口から吸われた”足のニオイ”が内気循環で稼働していたカーエアコンから放たれたのです。暖められた足のニオイは、悪臭を増して車内を地獄の空間に変えたのです。
助手席では靴を脱ぐ行為はしない方がよいでしょう。
■エアコンのニオイ
前途で記した体験談は、カーエアコンの外部のニオイをサーキュレーターの役目をしてしまった話ですが、もう一つ、エアコン内部からもニオイを発する場合があります。
エアコンのスイッチをONにすると吹き出し口から洗濯物の生乾きのような嫌な臭いが出た。そんな経験ありませんか。
この時のエアコンからのニオイの原因はカビです。エアコンを使用して止めたあとに結露によって発生した水分にホコリや汚れなどが付着すると、エアコンの内部がカビの温床となってしまいます。
このエアコンのカビの対策法としては、エアコン内の湿気を取り除くことが挙げられます。エアコンを一度オフにして窓を開けて、カーエアコンの設定を最高温度・最大風量で10分ほど作動させることで改善がみられる場合があります。時間は2分程度でも十分に効果があります。
■タバコの煙
吸わない人には一番嫌がられるのがタバコのニオイです。タバコ臭の原因はタバコに含まれている「アンモニア」、「タール」、「アセルアルデヒド」などの成分です。ほかにもニコチンや窒素化合物なども悪臭の原因になります。
タバコを吸っている人の近くにいるだけで、洋服や髪の毛などにたばこ臭いニオイが染み付いてしまいます。ましてや密閉空間の車内では、タバコの吸い殻だけでなく、煙が天井などに染み付くことでニオイの原因となります。喫煙車と禁煙車ではクルマの買い取り査定で差が付くほどタバコのニオイというのは敬遠されるニオイなのです。
■ペットのニオイ
クルマの買い取り査定で差が付くニオイがもう一つあります。ペット臭です。ペットを車に乗せて出掛けることが多い車内は、シャンプーなどこまめに手入れをしていてもペット臭はついてしまいます。さらに、ペットの毛や皮脂、唾液そして粗相した排泄物がシート生地に付着してしまうことでニオイの原因となります。
車から動物のニオイがすると思ったら、フロアカーペットやラゲージルームに動物の毛がたくさん付着していたという話を聞きます。
一度ニオイがつくと中々消すことはできません。少しでもニオイを減らすにはこまめに掃除や消臭スプレーを忘れずにしましょう。
■食べ物のニオイ
自宅で焼肉などをするとしばらく部屋が焼肉臭かったという経験はありませんか? 密閉された車内も同じで、車内で食べ物を食べるとそのニオイがこもります。
たとえば、冬に温かい中華まん等を食べると湯気が立ち上り天井などに付着してしまいます。タバコのニオイなどと同様に天井などにしみこむと不快なニオイとなってしまいます。さらに食べ物の場合、食べこぼしたものがフロアマットの上に落ちたままになると、ダニや菌を発生させてしまい悪臭の原因となります。
車内で食事をする場合は食べこぼしのしづらい食べ物を選ぶこと。またビニール袋などを利用して食べこぼしをしない工夫をするといいでしょう。
■ニオイを予防するためには、定期的な掃除が必要不可欠
密閉された車内を快適に過ごすためには、臭いの元となるカーエアコン内部のカビやダニ、フロアカーペットに付着した泥汚れや食べかすなどを放置しないことが大切です。
カーエアコンのカビ、ダニ防止はドライブした後に1~2分程度でもいいので乾燥させることでカビを防止できますし、月に一度は車内を掃除そして、フロアマットを洗えば臭いの発生を防ぐことができます。ニオイの発生を防ぐためにはまずユーザーの定期的な掃除が必要です。
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