“1100万円”という価格も決して高くはない、その理由とは「レクサス GS F」 [徹底解説](2/3)

“1100万円”という価格も決して高くはない、その理由とは「レクサス GS F」 [徹底解説]
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「ターボではダメ」開発者がこだわるV8 5リッターNAエンジン“2UR-GSE”

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レクサス「F」のコンセプトは「走ると笑顔になれるスポーツモデル」「数値よりも気持ち良さが大事」。「サーキット“が”走れるではなく、サーキット“を”走れる性能」だが、それはGS Fでも何ら変わりはない。

エンジンはライバルのプレミアムスポーツがダウンサイジングターボを搭載する中、GS FはRC F譲りに自然吸気V8-5.0Lの「2UR-GSE」である。477ps/530Nmのパフォーマンスはもちろん、「サウンド/レスポンス/伸び感を叶えるには、ターボではダメ」と言う開発者のコダワリのユニットだ。

ちなみにGS Fでは、エンジン組み立て後に一基ずつエンジン回転バランス調整も行なっている(年次改良されたRC Fも実施)。また、エンジン音と排気音をサウンドメイキングする「アクティブサウンドコントロール」も設定。

最新のエンジンらしく環境性能も抜かりはなく、街中などの定常走行域ではアトキンソンサイクル化やアイドル回転数の低減などによって、4.2L相当の燃費も実現している。

車体もシャシーも「妥協なき開発」

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組み合わされるトランスミッションもRC F譲りで、ATのスムーズさとDCT並みの0.1秒のシフトスピード(Mポジション選択時)&ダイレクト感を両立させる「8速SPDS(スポーツ・ダイレクト・シフト)」だ。

これらのパワートレインは、ニュルブルクリンク耐久シリーズ(VLN)で参戦するレーシングカー(IS F CCS-R)でも使用されており(市販車と全く同じ物)、極限状態での使用でも全く問題ない耐久性も実証されている。

車体&シャシーもパワートレイン同様に妥協なき開発が行われた。

ベースとなるGSの基本性能も非常に高い(実はRC F開発時にフロントセクションを流用している)が、更なる高みを目指すために、「レーザー溶接」「スポット打点の打ち増し」に加え、レーシングカーでも使われる「高剛性ガラス接着材」「レーザースクリューウェルディング」「構造用接着剤」などの最新のボディ技術が全て盛り込まれた。もちろん補強用のブレースも追加されているが、その点数は意外と少ない。

日常からサーキットまで、誰もがシームレスに走りを楽しめる

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サスペンションは「日常からサーキットまで、誰もがシームレスに走りを楽しめる」を目標に、フロント・ダブルウィッシュボーン、リア・マルチリンクと形式はGSと同じだが、ジオメトリーの最適化を狙って各パーツ類は専用設計。ダンパーはZFザックス製のモノチューブを採用している。

また、RC Fでは選択仕様だった駆動力制御システム「TVD(トルク・ベクタリンク・ディファレンシャル)」はGS Fでは標準装備される。

もちろん止まる性能はサーキットで連続周回してもへこたれないスペックが用意され、ブレーキはブレンボ製モノブロック(フロント6ピストン、リア4ピストン)、タイヤはミシュランPSS(フロント・255/35R19、リア・275/35R19)、ホイールはBBS鍛造だ。

車両重量は1830kgと同クラスのスポーツセダンよりも軽量に仕上がっており、パフォーマンス的には十分以上の性能を備えるが、それよりも気持ち良さや官能性を重要視しているのは言うまでもないだろう。

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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