“1100万円”という価格も決して高くはない、その理由とは「レクサス GS F」 [徹底解説](3/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:原田淳
一目で「F」ファミリーと解るアグレッシブなスタイル
エクステリアは、ノーマルのGSとは大きく意匠が異なる漆黒メッキの大型スピンドルグリル(冷却性能を確保)、大きく張り出したサイドアウトレットが特徴のフロントフェンダー、左右4本出しのエキゾーストなどにより、一目で「F」ファミリーと解るアグレッシブなスタイルとなっている。
ボディカラーは1500度以上の高温時の青白い炎をイメージした「ヒートブルーCL」、溶岩の高い発色性をイメージした「ラヴァオレンジCS」などを含む計8色を用意。
ちなみに空力アイテムは見える部分だと控えめなデザインのリアスポイラー(カーボン製)程度だが、クルマの下を覗くとエアロスタビライジングフィン付きアンダーカバーが採用されているのが解るはず。空気の流れを積極的に利用することで操縦安定性にも寄与しているそうだ。
専用アイテムが多数用意されているインテリア
インテリアも「F」専用アイテムを多数用意。スポーツシートはサーキット走行でのホールド性と一般道での快適性を両立させる表皮一体発砲成形。
ステアリングもパッと見るとノーマルと変わらないように見えるが、太さやグリップ感などをサーキットテストで煮詰めた逸品。ペダルやフットレストも専用品だ。メーターもF専用でドライブモード(エコ/ノーマル/スポーツS/スポーツS+)に応じて表示が切り替わる。
また、各種情報の視認性を引き上げるヘッドアップディスプレイはオプション設定となっている。
インパネアッパー部やセンターコンソール、アームレスト、ドアトリムオーナーメントの表皮にはアルカンターラを採用。特にインパネパネル表皮にはLFAに採用されたLEXUSロゴ入り飾り鋲も装着し、質感/デザイン性をより引き上げているのもポイントだ。
このように「スポーツカーの性能」と「セダンの魅力」を高い次元で両立させたGS F。
価格は1100万円と高額ではあるが、日常からサーキットまで、誰もが安心して走りを楽しめる上に、レクサスの抜群の信頼と耐久性を備える「マルチパフォーマンススポーツセダン」だと思えば、決して高くはないと思う。
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