マツダ 新型 アテンザ 新型車速報 ~魂動(こどう)デザインを具現化したスタイリッシュセダン&ワゴン~
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ようやく、マツダの新型「アテンザ」が姿を現した!
ようやく、我々の前へマツダの新型「アテンザ」が姿を現した!
2012年11月20日火曜日、フルモデルチェンジしたアテンザが正式に日本で発売となったのだ。
思えば1年前、2011年秋の東京モーターショーに登場したコンセプトカー「雄(TAKERI)」が出会いの発端だった。
マツダの新しいデザインコンセプト『魂動(こどう) -SOUL of MOTION』を具現化した先鋭的で流麗なデザイン。それでいて、誰がどう見ても「アテンザの予告編」を感じさせる、巧妙なセダンスタイルだった。
セダン冬の時代にあって、目標の4倍を超える予約受注
その後半年が経過。2012年夏のロシア・モスクワモーターショーで、あの「雄(TAKERI)」のデザインをそのまま現実化させたようなスタイリッシュなセダン「マツダ 6」が世界初披露され、再び大いに注目を集めた。これこそが今日発表されたマツダの3代目「アテンザ」の姿だ。
そしてさらに数ヶ月が経過し、いよいよここ日本でも正式に発表された。冒頭で「ようやく」と書いたのは、多くのユーザーたちが、「雄(TAKERI)」以来1年に渡り、登場を今か今かと待ちわびたからに他ならない。
事実新型アテンザは、10月6日より始まった事前予約を通じ、既に4300台もの予約受注を集めた。これはマツダが想定する新型アテンザの月販目標台数1000台の4倍以上にあたる。軽やコンパクトカーが市場の大勢を占める中、国内では注目度の低いセダン・ワゴンタイプ、しかも250~340万円という高価格帯の車種にあって、「4300台」という数値はかなりのヒット作と言っていい。
会見でマツダの山内 孝 CEOも、新型アテンザを「マツダブランドの象徴」だと話し、同社が持ちうる技術の粋を集めたフラッグシップモデルとして位置付けていると話す。新型アテンザは今後世界120ヶ国以上で導入され、年間24万台を日本・中国・ロシアの各マツダ工場で生産する。山内CEOは、新型アテンザがマツダにとっても極めて重要な世界戦略車であると語った。
クリーンディーゼル「SKYACTIV-D」は22.4km/Lの低燃費!
「マツダブランドの象徴」に相応しいデザインや内外装の質感向上など、見どころが多い新型アテンザだが、その詳細については「新型 アテンザ デザイナーインタビュー」記事に譲り、ここでは技術的なハイライトを紹介していこう。
搭載されるエンジンは2.2リッター「SKYACTIV-D」クリーンディーゼルエンジンと、2.0と2.5リッターの「SKYACRIV-G」ガソリンエンジンの3機種。同型のSKYACTIV-Dは、今年初冬に登場したSUV「CX-5」に初めて搭載されたもので、V8 4リッター車並みの高トルクを発生しながら燃費性能にも優れ、燃料代も安いとあって、瞬く間に人気を博した。新型アテンザの予約内訳でも、実に8割がディーゼル車を占めているというのだから凄い。
さらにアテンザでは、SKYACTIV-D専用で新たに6速MTを設定した点も注目だ。日本では99%がAT車であり、ディーゼル車もまだまだマイナーな存在とあって、こちらも大いに注目される。
また減速エネルギー回生システム『i-ELOOP』(アイ・イーループ)も新たな試みだ。短時間に大容量の電気を貯め込むことができるキャパシタを蓄電に使用し、これまでエンジン動力を最大10%も消費しながら発電していたオルタネータの負荷を軽減させた。これらの対策により、SKYACTIV-D 2.2はコンパクトカー並みの22.4km/L(JC08モード・6速MT)という低燃費性能をマークする。
先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」の採用も時代の要望を捉えたものだ。ミリ波レーダーやカメラを用いて、自動ブレーキや前車追従型クルーズコントロール、後続車接近警告、車線逸脱警報などを作動させる。
[Photo&レポート:オートックワン編集部]
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