非日常を手に入れられる世界観をもったイヴォーク コンバーチブル 海外試乗レポート(1/2)
- 筆者: 九島 辰也
滅多に現れない4シーター4WDのSUVコンバーチブルの登場!
よく海外のモーターショーを取材していると、市販車になるのかコンセプトカーで終わるのか、というのが話題となる。「市販化を視野に入れて……」というコメントが添えてあったとしても、すべてそうなるとは限らない。
なので、昨年秋のLAショーでこのクルマが市販化されるとアナウンスされたときは驚いた。もちろん、可能性は無くはなかったが、実際にリリースされるとなると違和感もある。
そりゃそうだ。4シーター4WDのSUVコンバーチブルなど、そう滅多に現れるものではない。かつて日産「ムラーノ」にクロスカブリオレなるオープンエアモデルがあったが、それくらいしか思い当たらない。
ファーストドローイングからこのクルマは素晴らしかった
さて、そんなイヴォークコンバーチブルに対面してきた。場所はフランスの北東部の街リオン。そこからアルベールヴィル方向を目指し、オープントップでの雪上試乗となった。
実際に目の前にしたイヴォークコンバーチブルは、意外なまでにスッと景色にとけ込んでいた。トップを空けた状態でパーキングロッドに並んでいたが、とても自然なフォルムに感じられた。トップを取っ払ったことでの違和感はまったくない。
その辺をプロダクトの責任者に伺うと、ファーストドローイングからこのクルマは素晴らしかったと答えた。
線を引いたのはチーフクリエイティブオフィサーでもあるジェリー・マクガバン氏。イヴォークもそうだし、レンジローバーでも手腕を振るった人物だ。そしてそれを忠実に再現し、実車として製造したという。
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