雪上から高速道まで、ジープ グランドチェロキー2017年モデルを思いっきり堪能(2/3)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:和田清志・FCAジャパン
なかなか体験できない雪上の走破性をたっぷりチェック
たっぷり降雪した長野・白馬の山中に特設されたコースには起伏や広場が設けられていたので、ここぞとばかりに雪上の走破性をチェックしてみることに。
雪道に不慣れなドライバーとしては、ちょっぴりドキドキしてしまうシチュエーションですが、グランドチェロキーなら大丈夫。さすがはフラッグシップモデルということで、悪路を涼しい顔で走り抜ける装備を充実させています。
例えば、グランドチェロキー リミテッドに標準装備されている「クォドラトラックII 4×4システム」。4WD AUTOモードで走ると、3つのモードを備えたトランスファーが4WD Hiモードを自動的に選択。雪がそれほど深くない一般道や高速道路を走行する時はこのモードに任せておけばスムーズに走れます。
このシステムは、タイヤが滑り出した状況などに合わせて最適なモードで走るAUTOモードのほかに、スイッチの手動操作で雪道、砂地、ぬかるみ、岩場といった場面に合わせて選択することも可能。走行環境に合わせてタイヤが路面を蹴り出すトラクションを確保するための制御を行ってくれます。
さらに、SPORTモードを選択すると、エンジン、トランスミッション、ステアリングシステムがスポーティなフィーリングに変化。トランスミッションの変速タイミングやスロットルレスポンスが向上してダイナミックな走行フィールを満喫することもできます。
骨太な走りをスマートにこなす懐の深さは老舗ブランドならでは
雪深い広場は車両の挙動を試すチャンス。思い切ってアクセルを踏み込みながら、ハンドルを右に左にと切り込んでみます。
4WD Hiモードでは安定した挙動で走ることができましたが、今度は滑りやすい路面で脱出性能を高める4WD Lowモードを選択してみることに。
すると、フロントとリアのドライブシャフトが連結され、前輪と後輪を同じ速度で回転させることで強力なトラクションが得られ、雪をグイグイかき分けながら前に出て行く感覚が頼もしい。
アメ車というと、「ボディはユルくて、曖昧な動きを見せるんじゃないの?」なんて思われがちですが、実際にはアクセルやブレーキ操作、ハンドルの操舵に対してクルマが素直に反応し、意のままにクルマの姿勢が変えていける楽しみが感じられるほど。流石は悪路走破の信頼性を長年培ってきたジープのフラッグシップモデル。骨太な走りをスマートにこなしてみせるあたりが素晴らしいですね。
>>[画像116枚]JEEP GRAND CHEROKEE(ジープ グランドチェロキー) 2017年モデル フォトギャラリー
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