岡田秀樹選手/今井優杏の「あなたの愛車教えて下さい!」(1/2)

岡田秀樹選手/今井優杏の「あなたの愛車教えて下さい!」
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岡田秀樹選手とホンダとの「深い関わり」

今回のゲストは岡田秀樹さん!

レーシングドライバーとしての錚々たるキャリアに加え、レーシングチームのスーパーバイザーなども経験された岡田さん。

現在はホンダ・ドライビング・ミーティングのチーフインストラクターや、スーパーGTにてペナルティ判定を行うDSO(ドライビング・スタンダード・オブザーバー)も務めていらっしゃいます。

なんと日本人初のMarlboro(マールボロ)契約ドライバーとしても知られており、後輩の信頼は厚く、兄と慕うレーシングドライバーが数多く存在するんです。そんな岡田さんの愛車は、ホンダ オデッセイでした。

―オデッセイを選ばれた理由を教えて下さい。

まずホンダさんとの付き合いから話すけど、1986年、グループA(一般車に改造を施した自動車レース。日本では1985年から1993年まで開催されていた)に、ホンダのワンダーシビックで参戦したのが始まりだったんだよね。

グループAで10年乗って、それからJTCC、JGTC、スーパーGTとツーリングカーレースの歴史は続いてきたわけだけど、その途中、インテグラ発売をきっかけに1996年からホンダコンセプトミーティングのレーシングスクールが始まった。

そこでインストラクターになったのが僕で、それは現在もホンダドライビングミーティングと名前を変えて、年10回くらい開催してます。レースに於いて、ホンダと関わる機会がとても多かったんです。

―では、お世話になったからオデッセイ、ということでしょうか?

いや、そうじゃない。もちろんホンダと一緒に歩んできた歴史は大きいし、グループAではチャンピオンも何度か獲ったけど、単にレースで乗ったから、とかいう理由じゃないね。

創始者である本田宗一郎さんの考え方、当時の無限の社長であった本田博俊さんの考え方、そういうものに深く共感したということが大きい。ホンダのレーシングスピリットという意志に対して、一緒にやりたいと言う気持ちが強かった。

―その意思は、オデッセイにも感じられますか?

岡田秀樹選手とホンダ オデッセイ

うん、その魂はホンダの量産車にも反映されてると思ってる。ホンダにはかつてNSX、NSXタイプRを頂上として、インテグラ、シビック、S2000っていう2リッタークラスのスポーツカーがひしめいていた。それらのすべてにおいて、作り手がものすごく強い意志を持って作っているという印象があった。

だってあの頃は、クルマ屋さんで買ってきた状態でそのままサーキットを走れて、しかも速い。シビックを例に出しても、吊るしの状態、いわゆるショールームストックで走った場合、他のメーカーで敵うものはなかった。他メーカーのモノはそこから手を入れて、チューニングして、っていう手間がかかったんだよ。S2000なんて、富士のショートコースでも相当速かったからね!

―今やその中でも現行車はかなり少なくなってしまいましたが。

うん、今は生産が終わったものもあるから、中古車市場の話になっちゃうけど、相変わらず人気の高いクルマではあるよね。

―それらのスポーツモデルに通ずるところがある、と。オデッセイにも。

クルマの開発に欠かせないサーキットがドイツにあって、ニュルブルクリンクってサーキットなんだけど、各メーカーの技術者はそのニュルで何度もテスト走行をして、究極のスポーツカーを作るんだよ。

ホンダの場合は鷹栖(北海道)にテストコースを持ってるんだけど、これがニュルを縮小したような、なかなかにスパルタンなコースになってる。そんな過酷な条件の中でクルマをちゃんと走らせ、確認して世に出さなきゃいけないっていうクルマ作りがそこで行われてる。

そこにはファミリーカーだからアシはどうでもいいとか、ファミリーカーだからどうっていう線引きがないんだよね。だからオデッセイもステップワゴンもしっかり走行テストをしてから発売される。たとえば日本じゃスピードリミッターが180km/hだけど、そのリミッターを外して200km/hを超えても走行に問題がないようにテストされてる。ホンダはミニバンでもアシがいいのはそういう開発のスタイルから来てるんだよね。

―そんな中で1BOXカーではなくオデッセイを選ばれた理由は?

各サーキットへの移動、荷物の積載量を考えたらオデッセイが一番ライフスタイルにハマったんだよ。それから、室内も広いし、何と言ってもアシがいい。それはホンダの低床・低重心に依るところが大きいと思うんだよね。室内空間の確保と低重心化のためにタンクをクルマの下面に持ってくる、なんて設計は革命だったと思う。

―やっぱり普段乗りにスポーツカーは現実的じゃないですか?

いや、昔NSXをセカンドカーに持ってたんだけど、セカンドカー以外の用途がないんだよね、自分のライフスタイルに関しては。今はね。

―それに1BOXカーだと大きすぎる、ということですね。

そう、たとえばエルグランドはゴージャスでいいなあと思うけど、やっぱりあのアメ車的なアシの動き、アレは好きじゃないね。ステアリングインフォメーションはしっかりしてるべき、ってところが、どうしてもゆずれない。

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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