低燃費なのにパワフル!すこぶる優等生のエコブーストエンジンを搭載したフォード・クーガ(5/5)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志
2.0リッターは+αの余裕があり、より頼りがいがある
対して2.0リッターの「タイタニウム」だが、こちらは走りのため、というよりもこのプラス0.5リッターを余裕というか余力に充てているイメージだ。元気さというよりも重厚感に味を振ってある。
「踏む気になったら出してあげてもいいんやけど、まあ能ある鷹はなんとやらと申しましてな、オホホ」と中の人(って誰だよ)が言っているかのようなイメージで、「トレンド」ではそれこそアクセルペダルをしっかり踏んでグイグイ走りたくなるような気持ちを誘うのとは真逆の、ゆったりとシートに座ってさらっと運転したくなっちゃうような上質さに満ちていた。
とはいえこの0.5リッターが本気を出せば、242psという充分にしてパワフルな出力が生まれるから、やっぱりいざという時のプラスαとしては頼りがいがある。
積んでよし!燃費よし!走りよし!隠れた(?)名車クーガ
このように非常に高い質感を持つ、隠れた(?)名車クーガなのだけど、残念なのははめ込み式のナビゲーションなどの装備が日本用に用意されていないこと。
本国ではかなり進化した統合系ナビシステム「SYNC」が網羅しているのだけど、日本向けには音楽プレイヤーの接続とBluetoothで携帯電話を接続させることができるのみ。せっかく先進的な「SYNC」なのだから、この辺は改善を期待したいと思う。
だけどまあ、高い純正ナビ買うならアプリでいいし、なんていう層には関係ない話でもある。
そういう、ナビゲーションに関して割り切りのある人なら是非、ショッピングリストにこのクーガを加えて欲しい。
積んでよし、燃費よし、走りよし、しかもレアで目立つ。真面目にだいぶオススメのクーガちゃんなのだ。
[Text:今井優杏/Photo:和田清志]
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