【ジュネーブショー2014】フェラーリ、V8ターボエンジン搭載の「カリフォルニア T」をワールドプレミア
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ターボエンジン搭載車初、実質的にターボラグの取り除きに成功
フェラーリは、「ジュネーブモーターショー2014」にて『カリフォルニアT』を発表した。
「カリフォルニアT」は、3,885cc、V8直噴ターボエンジンを搭載。最高出力は560cv/7500rpm、リッターあたりの出力は145cv/L、7速ギアで755Nmという最大トルクと合わせてクラス最高値をマークしている。0-100km/h加速は3.6秒ジャスト。高いギアでも比類なき加速を見せつつ、同時に優れた燃費効率を実現した。
内部抵抗を抑え、さらにF1譲りのフラットプレーンクランクシャフトを採用、ターボエンジン搭載車として、初めて実質的にターボラグを取り除くことに成功している。
さらに、選択しているギアに合わせてトルクの発生を調整する独自の可変ブーストマネージメントソフトウェアにより、速度を高めるほどパワフルなピックアップを見せる一方で、燃費低減も実現している。従来のカリフォルニアと比べて、パワーにして70cv、7速ギアでの最大トルクは49%増と大幅に向上。一方で、燃料消費を15%カット。排出ガスも複合サイクルで250g/kmに低減され、CO2/馬力レシオも20%カットしている(0.44g/km/cv)。これにより、航続距離は15%延ばしている。
リアに新トリプルフェンダーディフューザーを採用
エクステリアは、ボディ側面が「250テスタロッサ」の有名なポンツーンフェンダーを想起させるスタイルとなっており、フロントフェンダーラインはコンパクトでマッシブなリアへと流れ、滑らかなエアロダイナミクスと躍動感をボディ側面に与えている。また、入念なエアロダイナミクスリサーチの結果、リアには新トリプルフェンダーディフューザーを採用している。
ボンネットに設けられたエアベントは、フロントのラジエター効率を高め、ラジエターの小型化に寄与。また、フロントバンパーの下側はインタークーラーに空気を流す形状となっている。
コクピットは、豪華なセミアニリンレザ—トリムで仕上げられ、ラゲッジルームとリアシートは、一体構造となっており、乗車スペースを柔軟にアレンジすることが可能。ルーフを下げた状態でも、オーナーは広いラゲッジルームをさらに有効に活用することができる。
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