ケイ・F・コッツォリーノ選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
イタリアで主流の「ターボディーゼル」がめちゃくちゃ楽しい!
―では日本のいいところはどこでしょう?
とにかくみんな安全運転。お互い譲り合うし、慎重で優しいです。イタリアは車線の合流でも、誰かを入れたら自分が戻れないから全然譲ってくれない。みんな焦ってるのかな?だから日本は事故も少ないですよね。
―でも私、イタリアに行ったときに『みんな運転上手いな~』と思いましたよ!平均車速も高いし、レーンチェンジもスムーズだし
そうそう、それは言えてる。みんなクルマの運転が好きなんですよ。楽しく乗りたいと思って、楽しんでる。
―MT車率は異様に高いですよね!
そうそう、みんなMTなんですよ!うちのおばあちゃんもMTしか運転できない、って。あと、イタリアではエンジンはターボディーゼルが主流なんです。日本でももっと一般的になればいいのにと思いますけど、ターボディーゼルはめちゃくちゃ楽しいですよ!
高速道路でも低回転だから振動感がなくて、結果疲れない。ハイオク車だと単調で眠くなるけど、ターボディーゼルはスイスイ加速できて眠くなる暇がないんです。向こうではルノー・メガーヌのターボディーゼルに乗ってましたが、良かったですね。でも今のBMWも振動少ないですよ。
―先程乗せて頂いた印象では、やっぱり足はカッチリしてるな~、って思いましたけど
そこは僕、ドライバーなんで、カタい方が安心でもあります。Mスポーツの足はただカタイだけじゃなくて、ちゃんとバンプを吸収してくれる。ロールとピッチがちゃんといなされて、吸収力が高いですよね。コーナーでも気持ち悪くならない。美味しいところを保って曲がっていくんです。
この硬さだと緊張感を持って楽しく乗れる、ちょうどいい制御です。以前乗っていたアルファロメオはもっとカタさを強調した印象でした。リアが跳ねる、みたいな。それが乗り味の個性にも繋がってるのでしょうね。
―ところで、なぜツーリング?荷物を乗せるならもっと大きいボディでもよかったんじゃないですか?その理由は?
SUVにしようかな、とも確かに思ったんです。X3、Q5、トゥアレグも試乗しました。だけど結局僕は重心の高いクルマがニガテだとわかって。安心感がないんですよ。だから僕は低いところで走るのが好きなんだな、と。320iは走りとラゲッジのバランスが一番よかったんですよ。
―じゃあ本当に気に入ってるんですね
うん、大好きです。メンテナンスに手間もかからないし、メチャクチャ気に入ってますよ。何よりもコレ、都会に似合うクルマだと思うんです。クルマは結局デザインとフィーリングで選ぶものでしょ。僕はまだ22歳だから、そんなに色んなクルマに乗ってきたわけじゃない。だからまだ自分の好みがわからないんです。
だけどこのBMWに乗って、いいなと思ったから新しい価値観が出来た。こうやって本当に欲しいクルマにたどり着いて行くんだろうなと思うと、楽しみです。
―それでは漠然とでけっこうですので、次に欲しいクルマは?
ポルシェ!それからアウディ!一度は乗ってみたいですね!
今井優杏の「取材後記」
今回取材にご協力いただいたのは、ケイ選手のお父様カルミネ氏(サーキットにもよくいらっしゃる!)が経営されている神楽坂の超有名店『リストランテ・カルミネ』と『ピッツェリア リストランテ ソリッソ』。
美味しいランチをいただきながらのインタビューとなりました。
ケイ選手、見かけによらず?トークはとっても三枚目。サービス精神溢れる、愛すべきキャラクターです。この落ち着きで22歳とは、末恐ろしい・・・今後の活躍も楽しみです!
ケイ・コッツォリーノ選手オフィシャルサイト
http://www.keicozzolino.net/index.html
父君・カルミネ氏のHP。リストランテ情報もここから!
http://www.carmine.jp/
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