BMW 新型 320d BluePerformance[クリーンディーゼル]・328i ツーリング 試乗レポート/飯田裕子(2/3)

  • 筆者: 飯田 裕子
  • カメラマン:オートックワン編集部
BMW 新型 320d BluePerformance[クリーンディーゼル]・328i ツーリング 試乗レポート/飯田裕子
BMW 新型 320d BluePerformance M Sport[ボディカラー:グレーシャー・シルバー](F30型:直列4気筒クリーンディーゼルエンジン) BMW 320d BluePerformance M Sport BMW 新型 320d BluePerformance M Sport フロントマスク BMW 320d BluePerformance M Sport エンブレム BMW 320d BluePerformance エンブレム BMW 320d BluePerformance M Sport リアエンド周り BMW 320d BluePerformance M Sport 225/45R18タイヤ+ダブルスポーク・スタイリング397アロイ・ホイール BMW 320d BluePerformance 2.0リッター 直4 DOHC BMWツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジン BMW 新型 320d BluePerformance M Sport 8速AT BMW 320d BluePerformance M Sport インパネ周り BMW 320d BluePerformance M Sport フロントシート 画像ギャラリーはこちら

濃密な回転フィールが得られるBMWらしいディーゼルエンジン

BMW 320d BluePerformance M Sport 試乗レポート1BMW 320d BluePerformance M Sport 試乗レポート2

一方で少々意地悪な興味を抱き、ディーゼルエンジンではどちらかと言えば不得手な、高回転域までの伸びやかな加速を試してみた。一般道+山間部でのワインディング走行では、アクセルを踏み込むと4500回転を過ぎて4700回転付近まで太いトルクを持続したままシフトアップ。そのまま気持ち良くスピードアップしていく。ガソリンエンジンのように6000~7000回転もグングン回ることはないが、これだけエンジンが回ってくれれば十分だろうと満足感すら得られる濃密感がそこにはあった。

おかげでワインディング路では、ステアリングフィールの手応えも十分に、重厚なボディを操ってレスポンスのいい力強いエンジントルクを頼もしく感じつつ、テンポの良いドライブが可能だった。

そんな風に320d BluePerformanceを元気良く走らせていれば、ディーゼルエンジン独特の音や振動はほとんど感じない。ただし走行開始直後、極めて低速で走っていると、ディーゼルらしいカラカラ音がエンジンの存在感を現していたことも、念のため報告しておきたい。

ディーゼルエンジンというと、ガソリンエンジンよりも圧縮比が高く、特に低~中回転域で大きなトルクを発揮するため少々重い頑強なエンジンパーツが採用されるのだが、320d BluePerformanceではクランクケースをアルミ合金化とすることで、軽量化に努めていることが印象的だ。

例えば、BMWの大型SUVのディーゼルモデル「X5 35d」では、窒素酸化物(NOx)の浄化装置にCRC(尿素)を採用しているが、320d BluePerformanceでは粒子状物質除去フィルターやNox吸蔵還元触媒の採用により、ガソリンエンジン・モデルと同様のメンテナンスで気軽に乗ることができる。この点も大いに評価されるポイントだろう。

3シリーズで最もお買い得、それがディーゼルモデル「320d」シリーズだ!

BMW 320d BluePerformance エンブレム

セダン/ツーリングで選ぶことのできるこのディーゼルモデルの、見た目によるガソリンモデルとの違いは、リヤの320dというバッジのみ。セダン同様にベースグレードに加え「スポーツ」、「モダン」、「ラグジュアリー」、「Mスポーツ」と5モデルのラインナップがある。

注目したいのはその価格だ。

320d BluePerformance セダンのベースモデルは470万円。これはベーシックモデル「320i」に対しわずか20万円プラス。他メーカーのディーゼルモデルの割高感(開発&採用パーツコストを考慮すればそれも常識的と理解できるが)を思えば、驚くほどのコストパフォーマンスと言えるのではないか。

BMW3シリーズ中、最も燃費性能に優れる320d。実用走行領域での頼もしいエンジン性能と走り、環境性能、そして乗用車でディーゼルを選ぶことに大きな価格の上乗せを強いられることもないという身近さが、なによりも大きな魅力になっている。

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飯田 裕子
筆者飯田 裕子

OL時代に始めたレース活動をきっかけに、クルマへの興味/関心を深め、フリーの自動車ジャーナリストに転身。自動車雑誌への執筆や自動車系TV番組出演などから、活動の場を広げ、現在では女性誌および一般誌、新聞、Web、ラジオ番組でのパーソナリティ、TV、トークショーと活躍の場は幅広い。ドライビングインストラクターとしてのキャリアも長く、自動車メーカーをはじめ、一般企業、保険会社、警視庁などが主催するスクールでの指導にも定評あり。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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