GAMISAN選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(2/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
『俺も絶対にやってやる!』これがレーサーになったキッカケ
―以前Q5にも乗られていたということですが、Q5とRS5、ユーティリティは置いといて、“乗り味”的な住み分けはきっちりとなされていますか?
両方を乗り比べるとね、Q5の方が大衆向け+スポーツというのを無理に作り込んだんじゃないかな、という気がしますね。Q5は価格的な問題もあって、そんなに開発コストをかけられない中でスポーティに仕上げなければならなかった、という少し荒削りな部分があったような感じを受けます。
特に僕の乗っていたQ5がSラインというスポーティバージョンだったから、余計に“スポーティ”という味を後から継ぎ足したような印象はある。RS5はその点、まあ価格も倍くらい違うから当然といえば当然かもしれないけど、お金をかけた分ちゃんと作り込んでるな、とはしっかり感じられますよ。
―なるほど!
だから長時間乗った時、SUVであるQ5よりもスポーツクーペであるRS5のほうが全然疲れない。Q5の方がアシが硬かったりして、家族にも賛否両論あったんやけど、RS5の方が狭いのに誰も文句を言わない(笑)。それだけ乗り味がいいんやね。
―では逆に、ここはちょっと…と思われる点を教えて下さい。
シフトダウンのポイントだけが気になりますね。なんでこんなところでシフトダウンするのかな、というトコロがある。タイムラグというか。NAの高回転型エンジンなので、安全マージンを取っているのかもしれないね。オーバーレブ予防のためにタイミングを敢えてずらしている、ということは考えられる。だけどその点で、ダイレクト感に欠けてしまうんです。他が完璧なだけに、そこだけが残念。
―あとはナビ?(笑)撮影の際に仰ってましたが。
そうそう(笑)、ナビゲーションは…やっぱり国産がいいね(笑)。アウディは純正ナビに独特の操作感、ダイヤルを回して“あいうえお入力”をするとかね、そういう個性を持たせてるから、慣れるまでは使いづらいねぇ。
―さて、GAMISANがそこまでクルマに目覚めたキッカケって、何だったんですか?
小さいときから好きでしたよ。だけど30歳くらいまではそんなにいいクルマには乗ってなかったです。35歳で独立して、やっと自分が欲しかったクルマに乗れるようになれて…だからありきたりな言葉やけど、自分へのご褒美、みたいな感じやったね。で、欲しかったクルマが買えるようになるとまた上を目指す、その繰り返し。今でもそうですよ。
―今時の若いモンに聞かせたいです(感涙)。ではそのクルマ好きという流れから、競技としてのクルマに興味を持たれたんですか?
そうですね、だから僕はレースを始めたのも遅くて、30歳を過ぎてからなんです。昔から走るのは好きやったんですけど、友達に誘われてサーキットのスポーツ走行会に初めて行ったんです。
自分には腕に自信もあったし、どんなもんかな、というくらいの気持ちだったんです。だけど実際には自分よりも速いヤツがどんどんいて、レースに出たらこてんぱんにやられてしまった。それで『俺も絶対にやってやる!』というところから始まりましたね。
―それではドライビングテクニックの向上とともにクルマ選びは変わりましたか?
変わりましたよ。昔は安いクルマを買ってチューニングをしていったりしてたんですが、最近はメーカーがすごくいいクルマを出してるので、自分たちが変に触るとステップダウンになってしまう可能性もあるからね。ここ最近はメーカーが出してるスポーツモデルを買うことが多いですね。
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