GAMISAN選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
モータースポーツだけが、唯一年齢によるハンディがないんです!
―今年はスーパー耐久でも実質最高クラスのST1にて参戦され、また某モータースポーツ誌でも“オヤジレーサー”として取材を受け、注目を集めておられるGAMISANですが、周囲の反響はいかがですか?
GTにも参戦されている先輩オヤジレーサーに誘っていただいて、ST1クラスにステップアップすることが出来ました。今年すごくいい体勢でスーパー耐久に参戦出来たことは、周りの皆さんのおかげだと思ってます。まずST1に誘ってもらえたということは、「このクラスでも乗れるだろう」と思ってもらえた、評価されたということですし。
―これまで日産ZでST3クラスに参戦をされていたわけですが、なにか違いはありますか?
S耐だけではなく、モータースポーツは一人で出来る競技ではないので、これまでも一人で優勝したとか思ったことはないんですけど、ST3では幸いいい結果をたくさん出させて頂いて来たので、ST1に来た時は自信満々だったんですよ。大袈裟だけど、他のドライバー2人には負けないぞ、と。やってやるよ、と思ってたんです。
だけど実際乗るとZ4はもう、ほとんどGTカーですよ。ST1はGT300に参戦できる、それに近いくらいのマシンなんです。だから正直今でも戸惑ってますし、まだ勉強中です。だけど少しずつ乗れるようになって来てますから、今もう、すごく楽しい。出来れば毎日乗っていたい(笑)。次のレースが楽しみで仕方ないんです。
―ST1はスーパーGTにも参戦されるプロドライバーも多く参戦されています。苦労されるところも多いかと思いますが。
いやいや、普段なら僕らがGT500ドライバーと張り合えることなんて絶対にありえないわけじゃないですか。だけどST1ならそれが叶う。なんとかコンマ1秒以内に入ってやろうとか、なんとか追い上げてやろうとか、前に目標物がいるということが本当に楽しいしやる気になるんです。
向こうも「なんだ、こんなオヤジたち」とか、最初は思ってたかもしれないですけど、僕らもこれまで行われた過去2戦とも3位に入ってますから、「意外とやるんじゃないか?」っていう風に見てくれたりするようになってきました。
―クルマで遊びたいと思っていらっしゃるGAMISANと同世代の方は、意外に多いと思うんです。そんな皆さんにアドバイスをいただけますか?
僕らでも最初はサーキットに行くのに勇気が要りました。だけどどんな小さなイベントでもスクールでも、一回行ってみれば、絶対に目覚めるんじゃないかと思います。調べてみれば案外気軽に参加できるようなイベントや走行会があるんですよ。
モータースポーツだけが、唯一年齢によるハンディがないスポーツなんです。そりゃ多少の体力は要りますが、若者からお年寄りまで同じ舞台で戦える、こんな素晴らしいスポーツはないですよ。是非もっと積極的に楽しんで下さい。
―それでは最後に、今気になるクルマはなんでしょう?
ポルシェ・パナメーラですね。スポーティなクルマばっかり乗ってきたんで、ちょっとラグジュアリーに振ったようなクルマは気になります。4ドアなのにちゃんとポルシェしてるという評判はよく聞きますし、V8のターボで乗りたいですね。
―それでレースに出たりは…?
しません(笑)。大事に乗ります!
今井優杏の「取材後記」
大阪在住のGAMISAN選手、実は私、プライベートでも仲良くさせていただいている関係ということもあり、この日も、仲良くさせていただいている奥様もご同席されての和やかな取材となりました。
レースだけではなく新車情報にもとても敏感なGAMISAN選手、時には私のほうがクルマについてレクチャーを受けることも度々…。いつもあまりにもお若く、オヤジレーサーなんて呼ぶのも恐縮なほどなのですが、これからも年齢を感じさせないGAMISANのまま、ずっと限界にチャレンジしていただきたいなと思います。
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