【エンジンオイル】エンジンオイルの正しい選び方は?
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:オートックワン編集部
【エンジンオイル】エンジンオイルの正しい選び方は?
オイル交換をするとき、カー用品店などにいくと沢山の種類が置いてあって良く分からず、いつもどれにすべきか迷ってしまいます。正しいエンジンオイルの選び方ってあるのでしょうか。
その謎、私がおもしろ可笑しくお答えいたします。
言うまでもないことだが、メーカー純正指定品を選べば一番間違いはない。ディーラーで交換すれば自動的に純正品が選ばれるので、ディーラー任せが一番ラクだ。
ただ、純正品以外にもたくさんのエンジンオイルが販売されているので、エンジンの性能やフィーリングにこだわりたい人は、純正品よりもより良いオイルを選んでみるのも楽しいし、逆に燃費にこだわり飛ばさないという人は、節約系のオイルにしてみるのもいい。
エンジンオイルの種類は、
「鉱物油か化学合成油か」「規格」「粘度指数」
の3つの項目にわけられる。
まず「鉱物油か化学合成油か」について。基本的には、鉱物油よりも化学合成油のほうが高性能とされるが、値段は高い。軽自動車や小型車、2リッタークラスまでの実用車なら、鉱物油で十分。
「規格」は、オイルの品質を示すもので、現代では「SJ」「SL」「SM」の3つが主流だ。性能も値段も「SJ」<「SL」<「SM」の順だと考えればわかりやすい。
「粘度指数」はオイルの固さを示す数字で、現代の国産車は「5W-30」を指定しているクルマが多い。前半の「5W」は、低い温度でのオイルの柔らかさ、後半の「30」は、熱い温度での粘り気の強さを示す。
両方の数字が低ければサラサラ系の省燃費オイル、高ければレーシングオイルと考えればいい。
低燃費志向なら「0W-20」、実用車でごく普通に走るなら「5W-30」、高性能スポーツカーでハードにガンガン回すなら「10W-50」など、愛車の個性と走る状況によって選ぶとよい。
清水草一の「ひとりごと」
クルママニアはオイルにこだわるものだが、結局のところ、耐久レース出場など、極端にハードな使い方をしない限り、それほど大きな違いは出ないんだよね。
ただ、フィーリングは変わってくる。たとえば15W-60といった超マルチのレーシング系オイルは、非常に粘度が高くドロッとしているので、エンジンの回転フィーリングが滑らかに、高級になったように感じる。
ただドロドロな分抵抗は大きく、燃費はわずかながら悪い方に向かう。
ちなみに日産GT-Rは「モービル1 RP」という製品を指定推奨オイルにしている。SL規格の100%化学合成油で、粘度指数は0W-40。1リットル3,000円以上もする超高級品だ。
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